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猫が吐いてしまった!すぐに動物病院に連れて行った方がいいのはどんなとき?

2023.05.12
猫の病気

猫が吐いているのを見た、部屋の中に嘔吐物が・・・。
こんなとき、病気ではないかと慌ててしまう飼い主さんも多いでしょう。
しかし病気でなくても吐く猫はいるため、どのタイミングで動物病院に連れていくべきか判断するのは難しいと思います。
そこで今回は、早めに受診してほしい危険な嘔吐についてまとめてみました。

病気じゃないのに猫が吐くのはなぜ?


猫は舌で自分の毛をグルーミングしますが、このときに毛を飲みこんでしまい、胃の中に溜まった毛を毛玉として吐くことがあります
また、猫は食道の筋肉の構造上、犬よりも食べたものが食道に溜まりやすいため、吐き戻しが起きやすいと考えられています
ほかにも、食事の変更や早食い、ストレスなどでも、吐くことはあります

なお、よく混合されますが、嘔吐とは胃や十二指腸内の消化がはじまったものを吐くことを指し、食事から少し時間が経ってからみられることがほとんどです。
一方で吐出は、食べたものが胃に入る前に吐き戻されることで、食べた直後や、あまり時間が経っていない段階で未消化のものが吐き出されます。

 

嘔吐の原因となる猫の病気は?


健康でも吐くことがある猫ですが、もちろん、病気が原因のケースもたくさんあります。

消化器系の病気では、胃腸の炎症、潰瘍、捻転、閉塞や運動機能の低下、異物の誤飲誤食、膵炎や中毒などが挙げられます
また、腎不全、肝炎、糖尿病、甲状腺機能亢進症、腫瘍などといった消化器以外の病気も嘔吐の原因になります

異物の誤飲誤食についてはこちらの記事でも解説しています
猫の急性腎障害についてはこちらの記事でも解説しています
猫の肝炎についてはこちらの記事でも解説しています
猫の糖尿病についてはこちらの記事でも解説しています
猫の甲状腺機能亢進症についてはこちらの記事でも解説しています


早めに受診した方がいい嘔吐とは?


吐いた後にケロッとしていて、元気で食欲があれば健康上は特に問題ないケースもありますが、そうでない場合は要注意です。以下に注意が必要なケースを列挙します。

・吐く回数が多い
・続けて吐く
・元気がない
・吐いたものに血が混じっている
・吐いたものに虫や異物が混ざっている
・下痢をしている
・脱水している
・お腹を痛がっている
・痩せた
・誤飲誤食の可能性がある

思い当たる原因がある場合は、早めに受診しましょう。

吐く回数が1日に1回で、吐いた後に元気にしていたとしても、それが何日も続く場合は注意が必要です。

 

まとめ


猫の嘔吐には健康面で問題のない場合もありますが、病気の可能性も大いにあります。

言葉で体の不調を伝えることができない猫にとって、吐くという行為は大切なサインです。
よく吐く猫の場合は、健康チェックの一環として嘔吐物は注意し、くれぐれも「いつものこと」と様子を見過ぎず、少しでも違う様子があれば早めに受診するようにしましょう。

なお、受診の際には吐いた回数、吐く前後や吐いているときの様子、吐いたもの、嘔吐以外の症状の有無などを教えてください。
吐いたものやその写真があるとより良いでしょう。
来院時は、嘔吐物をティッシュで包むと水分量が分かりにくくなるため、できればビニール袋などに入れてお持ちください。

 

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