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冬に増える猫の「隠れ脱水」に注意!今日からできる給水対策

2026.01.23
猫の話

「寒いのに脱水なんて関係ないのでは?」と思う方も多いかもしれませんが実は、猫にとって冬は“隠れ脱水”が起こりやすい季節です。

冬は気温が低く、喉の渇きを感じにくくなることもあって、見た目ではわからないまま、じわじわと水分不足が進んでしまうことがあります。

この“隠れ脱水”を放っておくと、膀胱炎や尿路結石、腎臓病など、深刻な病気につながってしまうこともあります。とくにオス猫や高齢の猫はリスクが高く、注意が必要です。

そこで今回は、冬に気をつけたい「猫の隠れ脱水」の原因やサイン、そして今日からできる給水の工夫についてご紹介します。

■目次

 

なぜ猫は冬に水を飲まなくなるの?


猫が冬に水を飲まなくなるのには、いくつかの理由があります。

まず、猫はもともと砂漠地帯を原産とする動物で「少ない水分でも生きていける体のつくり」をしています。腎臓が尿を濃くして水分を節約できるため、もともと犬ほどたくさん水を飲む動物ではありません。
ただし、これは「水を飲まなくても大丈夫」という意味ではなく、慢性的な水分不足は膀胱炎や尿路結石、腎臓病などのリスクにつながります。

そこに冬ならではの環境が重なります。室内は暖房でほどよく暖かく、夏のように強い暑さや激しい喉の渇きを感じにくいため、自分から積極的に水を飲むきっかけがさらに減ってしまいます

 

隠れ脱水のサインは? 見逃さないためのチェックポイント


「隠れ脱水」が怖いのは、見た目にはわかりにくいことです。以下のような変化が見られたら、水分不足のサインかもしれません。

おしっこの回数が減った、量が少ない
おしっこの色が濃くなる
皮膚を軽くつまんでも、元に戻るのに時間がかかる
なんとなく元気がない、寝てばかりいる

こうしたサインは、泌尿器系のトラブルの始まりでもあります。早めに気づき、対策を取ることが大切です。

 

冬に増える猫の泌尿器トラブルとは?


冬に多いのが、膀胱炎や尿路結石といった泌尿器のトラブルです。いずれも水分摂取が不足することで、尿が濃くなり、炎症や結晶(石)ができやすくなることが一因と考えられています。

中でも特に注意したいのがオス猫です。オス猫は尿道が細く長いため、結石や結晶が詰まりやすく、尿が出なくなる「尿道閉塞」という緊急事態を起こすことがあります。放置すると最悪の場合、命に関わる危険もあります。

また、シニア猫では腎臓の機能が低下していることも多く、脱水状態の影響を受けやすくなっています。普段なら問題にならない程度の水分不足でも、病気を引き起こすきっかけになりやすいため、より注意が必要です。

▼膀胱炎についてはこちらで解説しています


▼尿路結石症についてはこちらで解説しています


▼尿道閉塞についてはこちらで解説しています

 

今日からできる!快適な「給水ステーション」のつくり方


水を飲む量を増やすには、猫にとって飲みやすい環境づくりが重要です。以下のポイントを意識して「給水ステーション」を設計してみましょう。

◆ 水皿の数と配置
基本は「猫の頭数+1個」を用意
1か所にまとめず、部屋の数か所に分散
静かで落ち着ける場所に設置(トイレや食事場から少し離すと◎)

◆ ウォーターファウンテン(水が循環する器)を活用
動く水を好む猫にはぴったり
モーター音が静かなタイプを選び、置き場所はリラックスできるスペースに
定期的な洗浄で衛生を保つことも大切

なお、光が丘動物病院グループでは、ペット向け家電ブランド「homerunPET」と提携し、パートナー病院としてウォーターファウンテンなどの展示販売も行っています。対象製品はパートナー病院限定の特別価格でご購入いただけますので、興味のある方はお気軽にスタッフまでお声がけください。
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猫が水を飲みやすくなるちょっとした工夫


猫が自ら進んで水を飲むようにするために、以下のような工夫も有効です。

器の素材は、プラスチックよりも陶器やガラスの方が好まれることが多い
水温は冷たすぎないように調整(常温〜ぬるめが好まれることも)
新鮮な水を保つために、1日1〜2回は交換を
ウェットフードやスープ状のごはんを併用して、水分を「食事から」補う

ちょっとした工夫で飲水量がグッと増えることもあります。猫の好みに合わせて、色々試してみてください。

 

それでも水を飲まない…そんな時は要注意


飲水環境を整えても水を飲まない場合や、以下のような症状が見られるときは注意が必要です。

・トイレに行く回数が極端に少ない、または頻繁すぎる
・排尿時に鳴く、痛がるようなそぶりがある
・血尿が見られる
・トイレ以外の場所で排尿してしまう

これらの症状は、病気がすでに進行しているサインかもしれません。

 

当院でできるサポート


当院では、猫の脱水や泌尿器トラブルが疑われる際に、以下のような対応を行っています。

・尿や血液の検査で、体の状態をチェック
おしっこの量や回数が気になる場合は、尿検査や血液検査で脱水の有無や腎臓の働き、尿に結晶が出ていないかなどを詳しく確認します。

・生活環境や食事の見直しもご提案
水をあまり飲まない子には、飲みやすい環境の工夫や、ウェットフードの取り入れ方などを一緒に考えていきます。猫の性格やおうちの状況に合わせた、現実的な方法をご案内します。

・再発しやすい猫には、定期的な見守りも
過去に膀胱炎や尿石があった猫は、体質的に繰り返しやすい傾向があります。当院では、再発を防ぐための定期チェックやケアのご相談も承っています。

「少し気になるけど、受診するほどではないかも…」と感じるときでも、まずはお気軽にご相談ください。ほんの小さな変化が、病気の前触れだったというケースも少なくありません。

 

まとめ


寒い季節は、猫の飲水量が減りやすく「水を飲まないこと」が病気の引き金になることもあります。
しかし、環境や食事のちょっとした工夫で、予防や改善ができることもたくさんあります。

「なんとなく水を飲まない」「トイレの様子がいつもと違う」そんな違和感に気づいたときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。

 

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