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犬のおしっこの回数が多い・少ないのは異常?受診の目安を解説

2026.06.19
犬の病気

「前よりおしっこの回数が増えた気がする」
「散歩のたびに何度もおしっこをするようになった」
「逆に、おしっこの回数が減っている気がする」

愛犬と暮らすなかで、このようなおしっこの変化に気づくことはありませんか?言葉で不調を伝えられない犬にとって、おしっこの回数や量の変化は、体からの大切なサインになることがあります。

ただし、犬のおしっこの回数には個体差があります。そのため、「1日何回なら正常」と一概に判断することはできません。

大切なのは、回数だけを見るのではなく、普段と比べてどのように変わったかを確認することです。

今回は、犬のおしっこの回数の目安や、受診を考えたいサインについて解説します。

■目次

 

犬のおしっこの回数はどのくらい?


犬のおしっこの回数は、年齢や体格、水分摂取量、季節などによって変わります。
まずは一般的な世代別の目安を見てみましょう。

・子犬:1日6〜10回程度
・成犬:1日3〜5回程度
・シニア犬:1日5〜6回程度

ただし、これはあくまで目安です。

たとえば、夏場は水を飲む量が増えるため、おしっこの回数も増えやすくなります。また、ウェットフードを食べている犬は、ドライフード中心の犬より尿量が多くなることもあります。

そのため「4回だから正常」「6回だから異常」と判断することはできません。

むしろ重要なのは「いつもの回数と比べて変化しているかどうか」です。

 

「おしっこが多い」と感じた時に確認したいポイント


「いつもよりトイレに行く回数が増えた」と感じたときは、以下のどちらのタイプにあてはまるか確認してみてください。原因によって、おしっこの増え方に違いが出ることがあります。

〈少量ずつおしっこの回数が増えている〉

何度もトイレに行っているのに、1回に出るおしっこの量がほんの少しだったり、ポタポタとしか出なかったりする状態です。

このような時に考えられる病気として、次のような泌尿器トラブルが挙げられます。

・膀胱炎
・尿路結石
・前立腺の病気(オス犬)

頻繁に排尿姿勢を取る、排尿時に痛がる、血尿が出るといった症状があれば、早めの受診がおすすめです。

▶︎膀胱炎についてはこちらで解説しています
▶︎尿路結石についてはこちらで解説しています
▶︎前立腺肥大についてはこちらで解説しています

〈尿の量そのものが増えている〉

回数だけでなく、1回に出るおしっこの量も明らかに多く、同時にお水を飲む量も急激に増えている状態です。

背景にある病気としては、次のようなものがあります。

慢性腎臓病
糖尿病
副腎の病気(クッシング症候群)
子宮蓄膿症(避妊していないメス犬)

特に「水皿の減りが明らかに早い」「夜中も何度も水を飲みに行く」という場合は注意が必要です。

▶︎糖尿病についてはこちらで解説しています
▶︎クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)についてはこちらで解説しています
▶︎子宮蓄膿症についてはこちらで解説しています

 

「おしっこが少ない・出にくい」は注意が必要です


おしっこの回数が増える場合だけでなく、減る場合も注意が必要です。

特に、次のような様子がある場合は気をつけましょう。

いつもより明らかに尿量が少ない
排尿回数が減った
排尿姿勢を取るのに出ない
少量しか出ていない

水分不足による脱水が原因のこともありますが、尿の通り道が狭くなっていたり、膀胱や尿道に問題が起きていたりするケースもあります。

特に「出したそうなのに出ない」という状態は、緊急性が高いことがあります。
おしっこが作られていても体の外へ出せない状態が続くと、体に大きな負担がかかるため、早めの受診が大切です。

▶︎尿道閉塞についてはこちらで解説しています
▼尿毒症についてはこちらで解説しています

 

こんな症状があれば早めの受診を


おしっこの回数・量の変化に加えて、次の項目にひとつでもあてはまるものがある場合は、早めの受診をおすすめします。

何度も排尿姿勢を取る
血尿が出ている
排尿時に痛がる
お腹を触ると嫌がる
水を大量に飲む
元気や食欲が落ちている
丸1日近く尿が出ていない

特に、元気や食欲の低下を伴う場合は、泌尿器以外の病気が隠れていることもあります。

「もう少し様子を見ようかな」と迷う時ほど、一度相談していただくと安心です。

 

動物病院ではどんな検査をするの?


排尿トラブルの原因を調べるために、動物病院ではいくつかの検査を行います。

まず行うことが多いのが尿検査です。尿の濃さや結晶の有無、炎症や細菌感染の兆候がないかを確認します。

さらに必要に応じて、次のような検査を行うこともあります。

・血液検査
・レントゲン検査
・エコー(超音波)検査

排尿トラブルは膀胱や尿道だけの問題とは限りません。

腎臓やホルモンの病気など、全身の病気が関係していることもあるため、症状に応じて詳しく確認していきます。

 

日頃からできる観察ポイント


大きな病気を未然に防いだり、早期に発見したりするためには、飼い主様の「毎日の観察」が何よりの予防薬になります。

普段から、次のようなポイントをなんとなくでも把握しておくと「いつもと違う」に気づきやすくなります。

・水を飲む量
・おしっこの回数
・おしっこの色
・1回あたりの量
・排尿時の様子

特に体調に変化が出やすいシニア犬は、目に見える症状がなくても、定期的に動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。急な変化にいち早く気づける環境を作っておきましょう。

 

まとめ


犬のおしっこの回数には個体差があり、「何回だから正常」と単純に判断できるものではありません。

大切なのは、普段の様子と比べて変化があるかどうかです。

「少し気になるけれど受診した方がいいのかな?」と迷うこともあると思います。そんな時は一人で判断せず、お気軽に当院までご相談ください。

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最終更新:2026年6月

 
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