突然の地震や水害、台風などの災害時に、大切な愛犬や愛猫の命を守れるかは飼い主さんにかかっています。
お家で過ごす場合も、避難所で過ごす場合も、普段からの備えがないと避難生活が大変になることも。
そこで今回は、犬や猫を災害から守るための日頃の備えについて紹介します。
災害時に飼い主さんとはぐれてしまう犬や猫は多くいます。
残念ながら、飼い主情報がわからない犬や猫のほとんどは、飼い主のところへ戻れません。
事前にマイクロチップや迷子札など、飼い主さんの情報がわかるものをつけてあげましょう。
首輪につける迷子札などは外れてしまうこともあるので、マイクロチップが一番確実です。
なおマイクロチップは、ペットショップやブリーダーで装着を義務付ける法律が2022年に施行されました。あわせて、今まで犬・猫を飼育されていてマイクロチップを装着していない飼い主さんに対しても、装着が努力義務となりました。
避難所にはたくさんの動物が集まります。
周りに病気をうつさない、うつされないためにも、混合ワクチンや狂犬病ワクチン、ノミダニ予防、フィラリア予防などはしっかり済ませておきましょう。
避難所によってはこれらの予防をしていない動物は受け入れてもらえないこともあるので、注意が必要です。
災害時は必要なものがすぐに手に入りにくくなります。
水とフードは最低でも5日分は用意しておきましょう。
また、すぐに持って避難できるよう、ケージやキャリーバック、予備のリード、トイレグッズや食器、噛み癖がある場合は口輪、手や足、口元を拭くシートやおもちゃなどを入れた避難袋も用意しておきましょう。
薬はフードや水と同じく、5日分くらいは多めに用意しておきましょう。
災害時は、動物病院も機能を停止し、飼い主さんが欲しい時、すぐに薬が手に入らないこともあります。
心臓病やホルモンの病気などで、継続して薬を飲む必要がある犬猫にとって、薬が切れることは体に負担をかけることにつながります。
家の近くの避難所は犬や猫を受け入れているか、受け入れていない場合は、一番近い犬猫受け入れ可の避難所はどこか、事前にリサーチしておきましょう。
また、避難所までのルートを確認し、避難所に向かうまでの練習をしておきましょう。
避難所内で自分のペットが他の人に迷惑をかけないよう、ケージに慣れさせる、トイレは決まった場所でする、飼い主以外に吠えない・噛まないなど、普段から最低限のしつけはしておきましょう。
避難所生活であっても自宅であっても、愛犬や愛猫がご近所さんから愛されるには、飼い主さんの普段のしつけが重要です。
今回は、愛犬や愛猫に対する災害への備えについて紹介しました。
日頃からしっかり備えることで、大切な愛犬愛猫と離れ離れにならないよう、愛犬愛猫と無事に災害を乗り越えられるようにしていきましょう。
愛犬愛猫との暮らしに役立つ知識について、下記のページでもまとめています。
散歩中に人や犬に吠えてしまう愛犬への対処法についての記事はこちら
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