「何度もトイレに行くのに、おしっこが出ていない気がする」「トイレでじっとしている時間が長い」「少ししか出ていないのに、またすぐトイレに行く」
このような様子が見られると「膀胱炎かな?」「少し様子を見てもいいのかな?」と迷う飼い主様も多いかもしれません。
しかし、猫のおしっこが出ない、または出にくい状態は、様子見をおすすめできません。特にオス猫では、尿の通り道が詰まり、短時間で命に関わる状態へ進むことがあります。
今回は、猫のおしっこが出ない時に考えられる原因や危険なサイン、動物病院で行う検査・治療、夜間や休診時間の対応について解説します。
まずは、次のサインがないか確認してください。
・何度もトイレに行くのに尿が出ていない
・尿が少量しか出ていない
・排尿時に鳴く、苦しそうにしている
・お腹を触ると嫌がる
・吐いている
・ぐったりしている
・陰部を何度も舐めている
診療時間内であれば、まず当院までお電話ください。
光が丘動物病院:03-3939-3760
光が丘動物病院グリーンクリニック:048-485-1191
光が丘動物病院とくまるクリニック:03-6426-8681
光が丘動物病院月島クリニック:03-6225-0990
夜間や休診時間の場合は、夜間救急対応施設へ連絡し、受診が必要か確認しましょう。

■目次
猫の排尿トラブルでは「完全に出ていない」のか「少しだけ出ている」のか、飼い主様が判断に迷うことがあります。
特に猫砂を使っている場合は、尿の量が少ないと気づきにくかったり、複数の猫がいるご家庭では、どの子の尿なのか分かりにくかったりします。
また、排尿姿勢を繰り返している様子は、便秘と間違われることもあります。見分けが難しい場合でも、トイレで落ち着かない様子が続くときは、早めに動物病院へ受診することが大切です。
猫の尿が出ない、または出にくくなる背景には、膀胱や尿道のトラブルが関係していることがあります。
代表的な原因には、次のようなものがあります。
・膀胱炎
膀胱に炎症が起きる病気です。
頻繁にトイレへ行く、尿が少量しか出ない、血尿が出る、排尿時に痛そうにするなどの症状が見られます。
・尿路結石
膀胱や尿道に石や結晶ができる病気です。
石や結晶が刺激になることで、痛みや炎症が起きたり、尿が出にくくなったりすることがあります。
▼尿路結石についてはこちらで解説しています
・特発性膀胱炎
検査をしても、細菌や結石などのはっきりした原因が見つからないタイプの膀胱炎です。
ストレスや生活環境の変化が関係すると考えられており、若い猫でも見られることがあります。
▼膀胱炎についてはこちらで解説しています
こうした病気は、シニア猫だけでなく、若い猫や中年齢の猫でも起こります。
「まだ若いから大丈夫」とは言い切れないため、排尿の異変に気づいたときは早めに相談することが大切です。
猫の排尿トラブルの中でも、特に緊急性が高いのが「尿道閉塞」です。
尿道閉塞とは、おしっこの通り道である尿道が詰まり、尿を体の外に出せなくなる状態です。
尿が出ない状態が続くと、本来おしっことして排出されるはずの老廃物が体の中にたまり、腎臓や全身に大きな負担がかかります。
進行すると、食欲が落ちる、吐く、ぐったりする、呼びかけへの反応が鈍いといった症状が見られることがあります。
このような症状が出ている場合は、状態がかなり悪化している可能性があるため、早急な対応が必要です。
▼尿道閉塞についてはこちらで解説しています
猫の排尿トラブルは、オス猫にもメス猫にも起こります。
ただし、尿道閉塞の起こりやすさには性別による違いがあります。
オス猫は、メス猫に比べて尿道が細く長いため、尿道閉塞を起こしやすい傾向があります。
メス猫は、オス猫に比べると尿道が詰まるケースは少ないものの、膀胱炎などの排尿トラブルは見られます。
尿道閉塞はオス猫で特に注意が必要ですが、排尿トラブル自体はメス猫にも起こります。
「メスだから大丈夫」と考えず、トイレの様子に変化がある場合は早めに動物病院へ相談しましょう。
動物病院では、まず猫の状態を確認し、緊急性が高いかどうかを判断します。
特に大切なのは、尿が出ているか、膀胱に尿がたまって張っていないか、脱水やぐったりした様子がないかを確認することです。
お腹を触ったときの痛みや、全身状態もあわせて見ていきます。
そのうえで、必要に応じて尿検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを行います。
尿検査では血尿や結晶、炎症の有無を確認し、血液検査では脱水の程度や腎臓への負担、体の中のミネラルバランスを調べます。
レントゲン検査やエコー検査では、膀胱の状態や結石の有無などを確認します。
尿道閉塞が疑われる場合は、検査と並行して尿を出すための処置が必要になることがあります。
状態によっては、点滴や入院管理を行いながら、全身状態を整えていきます。
夜間や休診時間に排尿トラブルに気づいた場合「朝まで待っていいのかな」と迷うことがあると思います。
しかし、尿が出ていない可能性がある場合は、時間が経つほど状態が悪化することがあります。
特に、元気がない、吐いている、ぐったりしている、何度もトイレに行くのに尿が出ていないといった様子がある場合は、早急な対応が必要です。
迷ったときは、夜間対応の動物病院へ電話で相談し、今の様子を伝えましょう。
なお、自宅でお腹を押して尿を出そうとしたり、水を飲ませて様子を見たりすることはおすすめできません。
尿が出ていないかもしれないと感じた場合は、できるだけ早く受診先を確認することが大切です。
猫のおしっこが出ない、出にくいという症状は、命に関わるサインであることがあります。特にオス猫では尿道閉塞に注意が必要で、早めの対応が大切です。
「気のせいかも」「少し出ているから大丈夫」と自己判断せず、何度もトイレに行く、尿が少ない、排尿時に苦しそうにしているなどの様子があれば、早めに動物病院へ相談しましょう。
診療時間内であれば、まずは動物病院へお電話ください。
夜間や休診時間の場合は、夜間救急対応施設へ連絡し、受診が必要か確認しましょう。
光が丘動物病院:03-3939-3760
光が丘動物病院グリーンクリニック:048-485-1191
光が丘動物病院とくまるクリニック:03-6426-8681
光が丘動物病院月島クリニック:03-6225-0990
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最終更新:2026年6月