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犬が震えるのは寒さだけじゃない?受診を考えたい症状の見分け方

2026.07.17
犬の病気

「寒くないはずなのに、愛犬が震えている」
「抱っこすると小刻みに震えている」
「急に震え始めたけれど、病院へ行った方がいいのかな?」

愛犬が震えている様子を見ると、不安になる飼い主様も多いのではないでしょうか。

犬の震えは、寒さや緊張、興奮などによる一時的な反応であることも少なくありません。一方で、痛みや発熱、低血糖、中毒、神経疾患など、病気が原因で震えていることもあります。

特に、震えに加えて元気や食欲の低下、歩き方の異常、呼吸の変化などが見られる場合は、早めの受診が必要になることがあります。

今回は、犬が震える主な原因や、様子を見てもよいケースと早めに受診を検討したいケースの見分け方について解説します。

■目次

 

早めに受診したいサイン


犬の震えは一時的な反応であることもありますが、次のような症状を伴う場合は、病気が隠れている可能性があります。

・震えが長く続く、何度も繰り返す
・元気がない、ぐったりしている
・食欲がない、水も飲まない
・嘔吐や下痢、よだれがある
・呼吸が荒い、苦しそうにしている
・歩き方がふらつく、足を引きずる、立てない
・体を触ると痛がる、抱っこを嫌がる
・意識がぼんやりしている、反応が鈍い
・けいれんのような動きをしている
・誤食や中毒の可能性がある

また、子犬やシニア犬、持病のある犬に震えが見られる場合は、体調不良が背景にあることもあるため、早めの受診をおすすめします。

 

様子を見てもよいことが多い震え


犬の震えは、必ずしも病気が原因とは限りません。

例えば、次のような状況では、一時的に震えることがあります。

寒い場所にいて体が冷えている
雷や花火、大きな音に驚いた
動物病院やトリミングなど苦手な場所へ行った
車で移動した
飼い主様との再会や遊びで興奮している

このような震えは、暖かい場所へ移動したり、安心できる環境でゆっくり休ませたりすることで落ち着く場合があります。

また、元気や食欲が普段どおりで、呼吸や歩き方にも異常がなく、震えが短時間で治まる場合は、一時的な反応である可能性があります。

ただし、毎日のように震える、以前より震える回数が増えた、寒さや緊張する場面ではないのに震えるといった場合は、病気が隠れている可能性もあります。

 

寒さ以外で考えられる犬の震えの原因


犬の震えは、さまざまな病気や体調不良のサインとして現れることがあります。

◼︎痛み
首や腰、関節、お腹などに痛みがあると、その影響で震えることがあります。

次のような様子が見られる場合は、痛みが原因となっている可能性があります。

・抱っこを嫌がる
・背中を丸める
・歩きたがらない
・階段や段差を嫌がる

◼︎発熱や体調不良
感染症や炎症などで熱が出ると、人と同じように震えが見られることがあります。

次のような症状を伴う場合は注意が必要です。

・元気がない
・食欲が落ちている
・寝ている時間が増えた

▼感染症についてはこちらで解説しています

◼︎低血糖
特に子犬や超小型犬では、血糖値が下がることで震えが起こることがあります。

低血糖が進行すると、次のような様子が見られることがあります。

・ふらつく
・ぐったりする
・意識がもうろうとする

▶︎低血糖症についてはこちらで解説しています

◼︎中毒や誤食
チョコレートやキシリトール、人の薬、有害な植物などを口にすると、震えのほか、次のような症状が見られることがあります。

・よだれ
・嘔吐
・下痢
・興奮
・けいれん

「何か食べてしまったかもしれない」と思い当たることがあれば、様子を見ずに動物病院へ相談してください。

▼誤飲誤食についてはこちらで解説しています

◼︎神経の病気
脳や脊髄、末梢神経の異常によって震えが起こることもあります。

次のような症状を伴う場合は、神経疾患が隠れている可能性があります。

・歩き方がおかしい
・ふらつく
・足に力が入らない
・首や背中を痛がる
・発作のような動きをする

▶︎神経疾患についてはこちらで解説しています

 

家でできる対応と、自己判断で避けたいこと


愛犬が震えているときは、まず周りの環境や様子を確認しましょう。

寒そうにしている場合は、室温を調整したり、毛布をかけたりして、体が冷えないようにしてあげてください。

雷や花火などに驚いて震えている場合は、無理に抱き続けたり大きな声で励ましたりせず、安心して過ごせる静かな場所で落ち着かせてあげることが大切です。

動物病院を受診する際は、いつから震え始めたのか、どのような状況で震えていたのか、食欲や元気、歩き方に変化はないかなどを確認しておくと診察に役立ちます。可能であれば、震えている様子を動画で撮影しておくこともおすすめです。

一方で、人用の痛み止めや解熱剤を自己判断で与えることは避けてください

また、誤食が疑われる場合は、自宅で無理に吐かせようとせず、できるだけ早く動物病院へ相談しましょう。

 

動物病院ではどんなことを確認する?


犬が震える原因はさまざまなため、動物病院では問診や身体検査を行いながら、どこに原因があるのかを一つずつ確認していきます。

まずは、「いつから震え始めたのか」「どのような状況で震えるのか」「震えは続いているのか、それとも一時的なのか」といった経過を詳しくお伺いします。

その後、体温や心拍数、呼吸の状態、脱水の有無、意識の状態などを確認し、歩き方や姿勢、首や背中、足に痛みがないか、神経に異常がないかなどを診察します。

必要に応じて、血液検査で炎症や低血糖、肝臓・腎臓などの内臓の状態を調べるほか、レントゲン検査や超音波検査を行い、骨や関節、お腹の異常がないかを確認します。

また、神経疾患や整形外科疾患が疑われる場合には、神経学的検査を行ったうえで、CTやMRIなどの画像検査を検討することもあります。

 

犬の震えの治療は原因によって異なります


犬の震えに対する治療は、「震えを止めること」ではなく、原因となっている病気や体調不良を改善することが基本です。

例えば、寒さが原因であれば体を温め、痛みが原因であれば鎮痛剤などで痛みを和らげます。発熱や感染症がある場合は原因に応じた治療を行い、低血糖では血糖値を回復させる処置が必要になります。

また、誤食や中毒が疑われる場合は、食べたものや経過時間に応じて、吐かせる処置や点滴などを行います。

神経疾患や整形外科疾患が原因と考えられる場合は、内科治療で経過をみることもあれば、病気によっては手術が必要になることもあります。

震えはさまざまな病気のサインとして現れるため、自己判断で様子を見続けるのではなく、原因に合わせた治療を受けることが大切です。

 

まとめ


犬の震えは、寒さや緊張による一時的なものから、痛みや発熱、中毒、神経疾患などが原因となるものまでさまざまです。

元気や食欲があり、短時間で治まる場合は様子を見られることもありますが、震えが続く場合や、ほかにも気になる症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

「受診した方がいいか判断に迷う」という段階でも構いません。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

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最終更新:2026年7月

 
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