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猫が傷を舐めてしまったら?避妊手術後、自宅でのトラブル対処法

2016.04.20
メス猫の避妊

メス猫の避妊手術後、大抵の場合その子が直接傷を舐めないように、腹帯やエリザベスカラー(首の周りにつける傷舐め防止用の保護具)を病院で装着されて帰宅していることと思います。すっかり安心していたら、自宅でいつもと違う行動であんなことやこんなトラブルが‥。 これって大丈夫なの?ってことが色々出てくるものです。 動物病院に問い合わせるべきかわからない時、ぜひこの対処法を参考にしてください。

腹帯(ふくたい)が脱げて、傷を舐めてしまったら?

腹帯(ふくたい)が脱げて、傷を舐めてしまったら?

帰宅したら、「あれ?病院で着せてもらっていた腹帯が脱げちゃってる!」 「ものすごい勢いで傷口を舐めてるけど、大丈夫なの?」 このパターン、非常に多いケースです。 病院によって避妊手術後の傷の管理方法に違いはありますが、一般的に多い管理方法として腹帯(ふくたい)と呼ばれるレオタードのような手足を出した服を着せることがあります。 この腹帯による管理は病院でも色々と工夫をして容易に脱げないようにするのですが、猫もなかなか器用なもので、隠れたところでするりと服を脱いでしまうことがあるのです。 腹帯管理ではない場合だと、エリザベスカラー(首の周りにつける傷舐め防止用の保護具)を装着する場合があると思います。この場合も似たようなトラブルがあり、エリザベスカラーが「すっぽ抜ける」ことがあるのです。また、少ないケースですがエリザベスカラーのサイズが合っておらず、口が傷に届いてしまうことがあります。この場合は早々に動物病院に連絡して一回り大きいサイズに変えてもらいましょう。 いずれにしても、手術した傷があらわになってしまうと、猫という動物は舐めないわけがありません。 肝心の対処方法ですが、 手術の傷は動物病院によって縫合糸が表面から出ていて抜糸が必要な場合と、埋没縫合(まいぼつほうごう)と言って縫合糸が全く傷の外に出ていない縫い方がありますので、このどちらかになるかで早い対処が必要かどうか変わってきます。 埋没縫合と呼ばれる方法であれば、万が一腹帯やエリザベスカラーが取れてしまったとしてもおそらく大きな問題はなく、夜中に起こった場合は出血さえなければ夜間病院などに行かなくても、次の日に一度かかりつけの病院に電話をして連れて行った方が良いかどうか確認すれば良いでしょう。 問題は縫合糸が傷の表面に出ている場合ですが、これは猫が異物が付いていると判断して頑張って舐め取ろうとしてしまいます。糸が取れてしまうと場合によっては傷が開く、なんて恐ろしいことがありますので注意しないといけません。お腹を腹巻き状の布で軽く巻くことができれば良いのですが、どうしても難しい場合は傷の状態だけはしっかり確認した上で、かかりつけ病院に問い合わせましょう。

腹帯やエリザベスカラーをつけていると動きが変?

腹帯やエリザベスカラー

腹帯やエリザベスカラーが脱げなかったとしても、猫はなんとかこの邪魔な物体を自分の体から取り去ろうと一生懸命になります。その中で、「後ずさりしたら脱げるのでは?」という猫に見られる行動。動物病院ではこの行動についてきっと説明されることはないと思います。手で取ろうとしたり、口で引っ張ったり、それでもダメなら後ずさり。猫の行動パターンとしては可愛らしいとも言える動きです。 これについては全く心配することはありません。そのうち諦めます(笑)。

同居の猫にじゃれつかれたら傷に影響する?

猫にじゃれつかれたら

腹帯をせずにエリザベスカラーのみの管理になった場合、かかりつけ病院の獣医さんには同居の子がいることをあらかじめ伝えましょう。その仔自身が傷を舐めなかったとしても同居の元気な猫ちゃんが「なんだこれは」とでも言うかのように舐める場合があります。おそらくひどく舐めこわすということはないと思われますが、あまり良い行動ではないので腹帯など直接舐められないものに変えてもらいましょう。 また、術後でも猫同士がじゃれて遊ぶことに術後の状態に悪い影響を及ぼすことはありません。術後でも元気があるということは良いことです。腹帯などが取れない程度に遊ばせてあげましょう。

 
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