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獣医師が考える。避妊手術後の食事選びの3つのポイント。

2016.04.13
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避妊手術を終えてから悩むことになるのがこれからの食事について。 今まではペットショップに勧められた食事を続けてきたけど、これからはどうすれば良いのでしょう? 避妊手術後の食事を選ぶときに、チェックしておきたい3つのポイントを紹介いたします。

カロリーのコントロール

カロリーのコントロール 「避妊手術後は太りやすくなる」というのは、猫の飼い主なら聞いたことのある話かもしれません。性欲が食欲に向かうようになる。性に費やすエネルギーが減るため。など理由はいくつか考えられています。 避妊手術前は、急速な成長とたくさんの運動により、体重の増加を心配をする必要はありませんでした。しかし、避妊手術後は違います。猫はもともと太りやすい動物のため、適切なカロリーのコントロールを行わないとすぐに肥満へと向かうことになります。そして、肥満は糖尿病や便秘、皮膚病などの病気のリスクを高めることへとつながっていくのです。 肥満の予防には一日の摂取カロリーをしっかりと決めることが大切です。避妊手術を終える月齢になれば、体重もある程度安定していることでしょう。欲しがったら食事をあげるのではなく、一日ごとに決められた食事量を飼い主が分配してあげるようにして下さい。 経験上では、成長期用の食事を中心にしているとどうしても肥満傾向になりがちです。食事の種類としては、「避妊手術後用の食事」というものもありますのでそちらを選んでもらうのも良いでしょう。また、成猫用のフードを使用しても大きな問題はありません。 しかし、1歳未満の場合は体は大きくなってもまだ成長期、本格的なダイエット用フードは避けてあげるようにして下さい。

尿路疾患の予防

尿路疾患の予防 猫の病気で多いのが泌尿器のトラブル。猫下部尿路疾患(FLUTD)と総称することもあります。 なかでも、尿路結石は食事との関連が大きい病気です。これらの結石は腎不全や尿道閉塞の原因になったり、大きな結石は外科手術での摘出が必要になることもあります。 尿路結石のもともとの原因は生活習慣や体質によるところなのですが、適切な食事管理を行うことで予防ができることも多いです。 尿路結石が作られるかどうかは、ミネラル成分の摂取量、尿のpH(酸性やアルカリ性)、尿量および尿比重(尿の濃さ)がポイントになります。 猫下部尿路疾患(FLUTD)配慮、PHケアなどの食事は、これらのポイントに配慮している製品になっています。 しかし、これらの食事管理もうまくいく猫といかない猫がいます。食事管理だけに安心せず、健康診断として定期的に尿検査を行うことも重要ですよ。

毛玉のケア

毛玉のケア 毛の短い猫では問題になることは少ないですが、毛の長い猫の毛玉のケアは考えなくてはいけません。長毛種の猫ではグルーミングにより多くの毛がお腹の中に入り、これを毛玉として定期的に吐き出すことがあります。 ヘアボールコントロールや毛玉ケアなどの食事はこれらの毛玉を排泄し易くする役割があります。 飲み込んだ毛は長時間お腹の中に留まることで、固い毛玉になります。これらの食事は食物繊維を豊富に含ませることで、お腹の動きを良くして飲み込んだ毛を自然に排泄させてくれるのです。 また、良く毛玉を吐く猫の予防には、サプリメントを紹介することもあります。

まとめ

大切な猫のため、たくさんの食事からどれを選ぶか迷いますよね。 もちろん毎日続けるものですので、できるだけ自分の猫に合わせた、品質の良い食事を選んであげたい。 迷って決められない。今の食事で良いのかな。と心配な場合は、かかりつけの獣医師にアドバイスをもらってみてはいかがでしょう。
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