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オス猫の去勢手術後で、気をつけるべきこととは?

2016.03.14
オス猫の去勢

オス猫ちゃんに去勢手術を受けさせよう、そうは決断したけれどやっぱり大いに不安ですよね。

動物病院は猫だけでなく飼い主であっても慣れない場所で緊張‥。獣医さんにも何をどう聞いていいのかわからない。

そんな方が比較的多いのではないかと思います。

特に、手術後の注意点を獣医さんから説明されたとしても、不安と緊張で意外に覚えていないことがあります。

そのため今回は、去勢手術後何に気をつけたら良いのかわからない飼い主さんのために注意すべきことをあらかじめお伝えします。

手術で獣医師が最も気をつけている点とは?

獣医師が気をつける

獣医師が手術をしている最中、手術の内容だけでなく麻酔が安定してかかっているか、呼吸や心拍など体に異常はないかなど様々なことに注意を払っています。

今回は術後に影響しやすい手術の内容に関するリスクに限定してご説明します。

去勢手術というのは幾つかの術式があり、獣医師は基本的に自分が最も安全に行える方法を選択して行っています。術式に多少の違いはありますが、その中で絶対に外せないポイントがあります。

それは…、

  1. 精巣を全て摘出する

  2. 精巣動静脈を結紮(けっさつ:糸などで血管をしばって血流を止めること)

この二つとなります。裏を返せばこの二つを行わないと去勢手術として成り立ちませんし、術後に問題を引き起こします。

術後に起こる問題点とは?

精巣が摘出できていない場合

退院時には出血はない

このことについては獣医師ならまずありえないことではありますが、念のためにご説明しておきます。

猫はまれに二つの睾丸が本来の位置にない場合があります。これは「陰睾(いんこう)」や「停留睾丸(ていりゅうこうがん)」と言う名前で呼ばれています。

二つの精巣のうち片側しか本来の位置にないこともあり、それに気がつかずに通常通りの手術をすると1つは摘出していないことになり、去勢したことにはなりません。

一つだけとってもダメなのです。手術時に初めて1つないことに気づいてしまい、後日改めてもう一つの精巣を摘出しなくてはならないこともあるので、手術前にしっかり診察で確認してもらうことが大切でしょう。

診察をしないまま電話で予約してしまい手術直前に初めて発覚する、なんてことが比較的多いので気をつけましょう。

精巣動静脈が結紮(けっさつ)できていない場合

精巣が摘出できていない

これは去勢手術で獣医師が最も注意する点ではありますが、精巣動静脈が結紮できていないと命に関わりますのでご説明しておきます。

精巣動静脈は精巣に栄養を送り込む最も大切な血管で、精巣を摘出する際には精巣動静脈(とくに動脈)を結紮しないと大量出血を引き起こします。

そのため慎重かつ丁寧にその血管を結紮して止血することが重要になります。

糸などの結紮部分が外れて出血を起こすと出血が止まらなり手術部分などから多量の出血が見られることがあるため、貧血からショック状態になってぐったりします。

この場合には緊急的に止血の処置が必要になります。万が一自宅で出血が多く見られた場合、動物病院に連絡して見てもらうことが必要でしょう。

精巣動静脈からの出血でない場合もありますが、万が一精巣動静脈からの出血だったら大変なので、一度見せて判断してもらいましょう。

3まとめ

帰宅してから

手術で外せないポイントでは表現が少し難しかったかもしれませんが、お家に帰ってから気をつけるポイントは、

ぐったりしたり手術部分から出血が見られたらすぐに病院へ連絡してください!

ということです。

通常術後すぐであればじんわり出血することはあっても、退院時には出血はないはずです。

少しでも出血があった場合は何かしらの問題が起こっている可能性が考えられますので、様子を見ずに動物病院へ連れて行きましょう。

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