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仔猫を飼う前に確認しておきたい3つのコト

2016.02.29
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ペットショップの透明なケースの中でウトウト寝たり、よちよちと頼りなく歩いている仔猫たちを見ているだけで笑顔がこぼれます。 ほんの少しだけのぞいて行こうと立ち寄ると、気づくと小一時間経っていますよね。 私もケースから出してもらった仔猫を抱っこしてしまったら、小さくて温かくて可愛らしく、そのまま家に連れて帰りたい気持ちになってしまいます。 そんな方は多いですよね。 しかし、子猫はそれぞれ違った可愛さを持っているのと同時に、異なった体質や病気の可能性があります。運命の出会いでも、後々に猫の病気で悩むのはできれば避けたい事でしょう。 仔猫を購入する前に、念のためにチェックしておいた方がいい病気のサインを確認しておきましょう。

目ヤニ・鼻水が多い

仔猫の目頭に目ヤニがついていたり、鼻から鼻水が出ていたりする場合は、「猫ウイルス性鼻気管炎」という病気を持っている場合があるでしょう。それはFVRや猫カゼとも呼ばれています。 もちろん通常でも寝起きに白やグレーの目ヤニが付いたりすることはあるので、それは生理的なものです。

正常な目

※正常な目です

しかし、目ヤニが黄色や黄緑色で、鼻の周りが鼻水や鼻水が乾いてカピカピになるまでについている場合はFVRの可能性が大きいでしょう。 また、くしゃみなどをする仔も多いです。 この病気は、抗ウイルス薬や抗生剤の点眼薬や内服薬を使用して治療で治すことができます。症状の状態にもよりますが、治療には約2週間~1ヶ月かかるでしょう。 しかし、この病気の原因のヘルペスウイルスの特性上、症状が落ち着いてもウイルスは体内に存在し続けるため、一度治ってもストレスや高齢期などの免疫力が下がった時にぶり返すことがある厄介な病気なのです。

耳の中が黒い耳アカでいっぱい

普通の猫も耳アカはたまります。そのため、月に1回など定期的に洗浄が必要です。しかし、生理的な範囲としては、黄色の耳アカがうっすらと付く程度でしょう。 もし、耳の穴をのぞいて、黒~茶色の耳アカが耳の皮膚が見えないほど付いている場合は、それは「外耳炎」です。 おそらくわずかに見える耳の皮膚は赤くなって炎症を起こし、鼻を近づけると臭いもするでしょう。耳アカの茶色くなってしまうのは菌が繁殖している証拠で、そのため菌のくさい臭いがするのです。

正常な耳

※正常な耳です

また、仔猫で外耳炎は半分以上が耳の中に耳ダニがいる場合があります。1㎜大くらいの小さなダニが耳の中に寄生し外耳炎の原因になっているのです。 治療には、耳ダニの駆虫薬、耳の洗浄、点耳薬を使用します。 治るまでに約3週間ほどの期間が平均的にかかるでしょう。 しかし、一度治っても、仔猫の時に外耳炎になったことのない猫に比べ、外耳炎になったことのある猫の方が、大人になっても外耳炎を繰り返しやすい体質になってしまう印象があります。

皮膚が赤く、フケが多い

皮膚が赤く、フケが多い

ケースの中の仔猫がせわしなく頭や体の側面をかいていて、かつ皮膚が赤くなっていたり、フケ、脱毛がみられる場合は、「皮膚炎」が考えられます。 その皮膚炎は、アレルギー性や真菌などのカビが原因の場合や疥癬(かいせん)などのダニが原因の場合があります。 何が原因なのかは、皮膚を顕微鏡で確認する検査や症状の違いなどで判断します。 治療には、抗生剤や抗真菌剤などの内服薬、外用薬、駆虫薬を使用します。 治療には約1ヶ月くらいかかることが多いでしょうし、アレルギー性皮膚炎の場合は、完治することはほぼなく、生涯にわたって治療が必要になる場合が多いです。

まとめ

仔猫の購入時にはしっかりと考える

上記にお伝えしたものは、成猫になった場合も付き合っていかなければならない病気になる可能性があります。そのことも踏まえながら、仔猫の購入時にはしっかりと考えましょう。 また、一時の状態だけでは確定できないことも多いため、ペットショップの店員さんやブリーダーさんによく相談してみることも大切です。 仔猫のいつもの様子や親猫はどんな猫だったのか聞いておくとよいでしょう。 そして、見た目で判断できる病気以外にも気を付けなければならない病気があります。病気の確定のためにも購入後は動物病院で健康診断してもらうことをおススメします。

 
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