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避妊しないと起こしやすいメス猫の子宮の病気。【子宮蓄膿症】と【子宮水腫】はどう違うの?

2016.02.17
メス猫の避妊
未避妊の動物で起こしやすい病気は、性ホルモンが関与するような臓器、すなわち乳腺と子宮の病気です。 そのうち子宮の病気は、腹腔内にあるため外見上からはわかりにくく、特に猫は臨床症状が出にくい病気のため、発見が遅れるケースがよくあります。 猫は臨床症状が出にくい病気 特に子宮に発生しやすい病気としては、子宮蓄膿症と呼ばれる病気と、子宮水腫と呼ばれる病気がありますが、同じ子宮の病気でも2つの病気の間には大きな違いがあります。

臨床症状の違い

子宮蓄膿症は子宮に細菌感染を伴い、子宮内に膿が貯留する病気です。 初期段階では水を多く飲んだり、尿の回数が増えたりする程度ですが、次第に食欲不振、元気消失、下痢、嘔吐が現れ始めます。 陰部から排膿があって初めて気づくケースがほとんどで、状態が悪化してから治療が開始するケースがほとんどです。 それに対し、子宮水腫は細菌の感染を伴わない液体が、子宮内に貯留する病気です。原因は詳しくはわかっていませんが、発情ホルモンの異常により、子宮から産生される分泌物が増えたことにより起こると考えられています。 sikyu02 基本的には自覚症状が全くなく、お腹が膨れているので気になるということで来院されるケースが多く、場合によってはお腹の中の臓器の大半を占めるまでに腫大することもありますが食欲元気に変化はないことが多いです。

検査上の違い

子宮の病気は基本的にエコー検査で簡単に診断できますが、子宮蓄膿症なのか子宮水腫なのかは、エコー検査でははっきりとしません。 一般状態が落ちているか、ほかの血液検査で異常値が出ているかどうかで判断していきます。 実際に診察していてもどちらの疾患か判断に悩むことも多くあり、たまたまの体調不良と重なって子宮水腫が発生していることもあり、この点は多くの獣医師を悩ませます。 獣医師 特に猫の場合は、一般的に子宮蓄膿症よりも子宮水腫のほうが発生率が高く、それほど状態が悪くない初期の子宮蓄膿症が子宮水腫と判断され、手遅れになるケースもまれにあります。

治療法の違い

両方とも基本的には外科手術になります。 特に子宮蓄膿症の場合は緊急手術が必要なケースも多く、術式はあまり複雑ではないのですが、状態が悪い中での手術になりますので、最悪の状態も想定しないといけません。 一方、子宮水腫の場合は無処置でも、健康に影響を与えないことも多く、年齢と相談して手術をするべきかどうか決定していきます。

まとめ

避妊手術によって100%予防できる病気 いずれにしても、子宮の病気は、避妊手術によって100%予防できる病気なので、若くて健康なうちに手術を行うことをお勧めします。
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