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【高齢猫の悩み】年をとっても、メス猫の避妊手術は可能?必要?

2016.02.03
メス猫の避妊
診察の中では、避妊手術のご相談をうけることはよくあります。 たいていは若い猫のケースが多く、ほとんどの飼い主様が発情行動を気にされてご相談されることがほとんです。 ただ、若い時に避妊手術のタイミングを逃してしまい、いまさら聞くに聞けなかった方もたまにいらっしゃいます。 そういったご相談の際によく質問されるのが、 「この年で避妊手術は可能なのか?」 「この年で避妊手術が必要なのか?」 ということです。

避妊手術は可能か?

高齢の動物に対する治療、特に手術が絡む場合、どこまで治療を施すべきなのかは、結局のところ飼い主様の判断になってしまいます。 避妊手術に限定したうえで、獣医師の意見としていうのであれば、10歳以下のメス猫であれば避妊手術は可能であるし、必要でもあると思います。 全身麻酔 もちろん、全身麻酔を必要としますので、それにかかる負担、リスクは「0」というわけにはいきませんが、術前におこなうべき検査をしっかりと行い、特に問題がないのであればほとんどの場合、手術は安全に行うことができるでしょう。

避妊手術は必要か?

手術を行うメリットとすれば、メス猫は年齢を重ねてからなる子宮の病気、卵巣の病気が比較的多く、避妊手術を行えば、100%それらの病気が発生することが挙げられます。 子宮に発生する病気としては、感染を伴わない子宮水腫という病気と、感染を伴う子宮蓄膿症という病気があります。 子宮水腫は一般的に、健康を害することは滅多にありませんが、子宮蓄膿症は治療が遅れると手遅れになるケースもあり、また手術を行うリスクも高いため、子宮系の中では一番気をつけなければならない病気の一つです。 病気 卵巣にも卵巣嚢腫といった経年齢的な変化が起こりやすく、ホルモンの以上を起こしやすくなるため、上記の子宮蓄膿症を引き起こす一つの要因となります。 また、メス猫は悪性の乳腺腫瘍を起こすことが比較的多く、避妊手術を行うことにより、かなり高い確率で腫瘍の発生を予防することができます。 ただ、残念ながら高齢での避妊手術は、乳腺腫瘍の発生を予防する効果はほとんどなく、避妊手術後に乳腺にしこりができることも多々あります。

超高齢な場合

10歳を超えたメス猫の場合、一般状態によっては避妊手術が不可能な場合もあります。 個人的な意見で言えば、3か月に1回程度、受診され、子宮に問題がないかどうか、検診を受けながら相談された方がいいと思います。 検査 子宮に異常があるかどうかは、エコー検査を行うことで簡単に判断を下せるので、老後の健康管理の一環として行っていただくことをお勧めします。

まとめ

ペットも人間と同じ高齢化社会になっています。 できれば避妊手術は若い時にやってあげられれば理想だとは思いますが、最近は高齢になってからの手術というケースも段々と増えてきています。 年をとってきたからこそ、予防できることはしっかりと予防してあげたいですね。
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