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犬のおしっこの回数が増えてきた。その原因は?

2016.01.22
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最近、犬がトイレに行く回数が増えたり、トイレを失敗してしまったりすることはありませんか? また、元気がなくなったり、血尿も一緒に見られたときは驚き心配してしまいますよね。 排尿の変化にはいろいろな病気や生殖行動と関連していることがあります。

膀胱炎

犬の膀胱炎

いつもよりトイレによく行く、それが1時間に何度も行くという頻尿があれば、膀胱炎の可能性があるでしょう。 血尿、排尿時に痛がって鳴くなどの症状が加われば、なおのこと怪しいです。 膀胱炎は年齢に関係なく起こります。 原因は、ストレス、飲水量の減少、感染性、膀胱結石・尿石症などありますが、動物病院での治療が必要です。 治療は、抗生剤や抗炎症剤などの注射や内服薬、尿石症であれば食事療法を行います。 まず、尿検査を行う必要がありますので、事前に採取した尿を持参して動物病院に相談してみましょう。

前立腺肥大

犬の前立腺肥大

尿が通常と比べて少しずつしか出ない、尿に血が混じるという症状がみられます。 そして、去勢していないオス犬、高齢というポイントが重なると、前立腺肥大の可能性もでてくるでしょう。 男性ホルモンの影響で前立腺の肥大が引き起こされ、前立腺は膀胱の近くの尿道に存在するため、尿道を圧迫して、排尿困難や血尿が発生します。 根本的な治療は、去勢手術のみです。内服薬などもありますが、服用を止めてしまうと症状はぶり返してしまいます。

マーキング

犬のマーキング

家の中でトイレではないところでおしっこをしてしまう、という症状が多いでしょう。 少量の尿をちょこちょこ、部屋のあらゆるところにしてしまったり、お散歩でも電信柱のたびに排尿をしたくなります。 マーキング=縄張りの意思表示などの本能的な意味があります。 飼い主が症状に気づき始めるのは性成熟の1歳前からで、それ以降の年齢も去勢をしていないと続いてしまいます。 病気ではないため問題はありませんが、一緒に生活するうえで、家の中のどこでもおしっこをされてしまうのは困りますよね。 解決方法は、根本的な原因の男性ホルモンを出している部分の除去、去勢手術です。 しかし、去勢手術をする時期が中年・高齢期などの遅い時期になってしまうと、マーキングが癖になってしまって、手術をした後もマーキングを続けてしまう犬もいます。

まとめ

尿の回数が増えたと言っても、それぞれの排尿の様子は少しずつ違いがあります。その変化に早い段階で気づくことができるように、毎日の様子を観察しておきましょう。 また、前立腺肥大などのように去勢手術で防ぐことができる病気もあります。高齢になってから焦って手術するのではリスクもあります、余裕をもって若い時期に考えていきましょう。

 
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