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猫同士のケンカによるリスク

2018.05.07
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オス猫は発情期になると交尾をするためメス猫を追いかけ、場合によりメス猫をめぐりケンカをおこすこともあります。あるいは無事に交尾するメス猫を決められたとしても、交尾中にそのメス猫に攻撃されることもあります。さらに外に頻繁に出かける猫や野良猫には外での世界の行動範囲である縄張り争いで陣地をめぐってケンカになることもあります。メス猫と比較して攻撃性が高いといわゆるオス猫ですが、去勢をするとその攻撃性が高い確率で抑えられるというデーターがあります。ケンカで咬んだり、咬まれたりすることで感染してしまう病気があります。 その1つが猫白血病です。 病原は猫白血病ウィルスというもので、猫の口の中で増殖し、骨髄に感染し、血液成分に流出するようになります。ウィルスをもらってしまって、発症してしまうと4年以内にほとんどが亡くなってしまう恐い病気です。発症すると免疫不全症になることが多く、体重が減少したり食欲がなくなるなどの全身症状のほか、リンパ腫という癌にもかかりやすくなります。リンパ腫になってしまうと呼吸困難や尿毒症になるなどひどい症状が出てしまいます。 この病気は外にいる1歳~6歳の猫に多いので、まずはこれらの猫に接触させないことがベストです。さらに5種のワクチンには猫白血病ウィルス抗体も含まれていますが、完全な予防とはならないため、やはり外に出さないことが一番ですが、たまに外に出るなど外が大好きな猫やもしもの脱走の時などを考えると室内飼いのつもりでも去勢をしておくのが良いといえます。 もう1つは猫エイズウィルス感染症です。 こちらも唾液に含まれるウィルスがケンカの相手の傷を介して感染し、ケンカの多いオス猫はメス猫にくらべ感染している猫の割合が2倍以上多いといわれています。こちらも症状が出始めるとひどい口内炎や歯肉炎をおこし、さらに進行すると免疫不全のため、様々な感染症や貧血、神経症状を起こすようになります。 ケンカで感染する可能性のあるこの2つの病気は効果的なワクチンや治療法がないため特に注意が必要です。新しく猫を飼ったり(特に同居猫がいる場合)、外に猫が出てしまったし際には検査をして感染の有無を確認したほうが良いでしょう。 今までの2つの病気はウィルス感染症ですが、細菌の感染症もあります。こちらも猫同士のケンカで起こる可能性があるので、最後に述べます。猫の構内にはもともとたくさんの細菌がいるため、ケンカで深く咬まれると膿をもって腫れてしまうことがあります。咬まれた直後ではなく、しばらく経ってから熱が出ることや、食欲がなくなってケガに気づくこともあるため、ケガをしたなと思ったら、念のため動物病院での確認をお勧めします

咬まれた場合の治療法

動物病院での治療としては咬まれた傷はだいたいが皮膚の断裂やその下の皮下組織の挫滅もおこしているため、目に見える砂などの汚れや壊れた皮膚組織を除去した後、傷口をできるだけきれいに洗浄したり、縫い合わせたり、ひどい傷の場合はさらに細い管を通して洗浄したりなどが必要となる大掛かりな場合もあります。 少なくとも雑菌が増殖しては敗血症という全身を脅かす怖い病気にならないために抗生物質が必要なる場合が多いです。

まとめ

様々な感染症から猫を守るため、常日頃から飼っている猫ちゃんの様子を観察し、去勢もしておくことをお勧めします。
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