スタッフブログ

HOME > スタッフブログ > オス犬の生殖器と去勢手術のお話

オス犬の生殖器と去勢手術のお話

2018.02.25
オス犬の去勢
今回は、わんちゃんの去勢手術を、あらかじめくわしくご理解いただくために、男の仔のわんちゃんの生殖器の特徴についてと、去勢手術についてを話したいと思います。    

オスの生殖器のつくり

まずは左右2つあるこう丸です(精巣と呼ばれます)。 ここでは仔どもをつくるのに重要な精子を作っています。精子とメスのわんちゃん、卵子が受精して赤ちゃんの基盤になります。 こう丸は仔犬のときにはお腹の中にありますが、成長にともない、精巣2つを包む陰のうという袋状のものに降りてきてつつまれるようになります。 こうなるのに犬では生まれてから通常かかると言われています。6~8週間 他に精巣には精子を運んだり、貯めてたりするための構造物を付属し、袋である陰のうの中に入っています。 そして犬には膀胱の近くに前立腺という精子の成分を調整する役割をもつ構造も持っています。 精巣で作られた精子は前立腺を通り、おちんちんである陰茎で交尾することにより、 体内受精する仕組みです。 長くなりましたが去勢手術とは基本的にはこの精巣を取り除く手術になります。

普通じゃない精巣って?

さきほど、精巣は生後陰のうにおさまるという話をしましたが、遅くても生後半年までにおさらなく途中でとどまってしまった場合、 停留精巣という診断がつきます。 <停留精巣にはなぜおこるの?おきてしまった場合はどうすればいいの?> 原因は、遺伝的なものが疑われていますが、まだはっきりとはわかっていないのが現状です。 しかし、一般的には繁殖は勧められていないので、もし、停留精巣と言われたら去勢手術を行うことをおすすめします。 というのも、停留こう丸だと精巣が高い温度になりやすく、代謝が悪くなり、正常なわんちゃんに比べて13倍精巣の腫瘍になりやすいと言われているからです。

停留精巣のときの手術方法は?

一般的に、停留精巣になるわんちゃんは、全体の約7%未満だといわれていますが、停留精巣と診断されても、そのこと事体が 放置せずに精巣と摘出いわゆる去勢手術を行えば、そのわんちゃんの体に悪さをおよぼすことはないので、まずは安心してください。 精巣の位置によって、その手術の方法はそれぞれ異なっています。 精巣が降りてきていないといっても2つの場合があります。 後肢の付け根のそ経部にある場合と、お腹の中にある場合があります。 そ経部にある場合でも、その精巣が簡単に手で動かせる場合は、通常の去勢と同じく、一方の精巣を取り除くときと同じ切る場所から取り除くことができます。 そのため傷は1カ所になります。 一方、そ径部にあっても手で動かせない場合はそのままの場所の真上の皮膚を切りそこから取り除くので、正常な方の精巣と合わせて傷は2カ所になります。 また、そ径部には脂肪がとても多いため、実はお腹の中だったということもあります。 最後にお腹の中にある場合は、お腹を開けて精巣を探して取り除くことになります。その場合は、そ径部にある場合よりも少しリスクが高くなります。 去勢手術は男の仔のわんちゃんの生殖器の構造、役割を知っていただき、停留精巣だった場合の去勢手術を理解していただけたら幸いです。
TOPへ戻る