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メス猫の避妊手術って本当に必要なの・・・?

2018.01.21
メス猫の避妊

最近猫ブームといわれ、猫を新しく家族に迎える方も増えてきていると思われます。 一昔前は外に遊びに行き、近年では完全室内飼いで一歩も家から出ない。出るときはキャリーに入れて動物病院や知り合いのこちらもお部屋だけにという飼い方が多くなってきました。 これにより、新しく猫ちゃんを迎える方の中には、「うちは室内で飼う予定だから交配の心配もないし、避妊手術はしなくても大丈夫かな…。手術と聞くとなんだか怖そうだし、やめておこうかな。でも!しないとどうなるのかな?」と考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 確かにお外に出なければ妊娠の心配はないかもしれません。しかし、避妊をしないことで将来命にかかわる病気になってしまう恐れがあるのです。具体的には、1.子宮の病気、2.卵巣の病気、3.乳腺の病気です。一言で言ってもどんなものかわかりにくいので、簡単に説明します。

避妊手術をしないとどんな病気になる可能性があるの…?

①子宮の病気 

多いのは、子宮蓄膿症というもので、その名の通り子宮の中に膿がたまるものです。残念ながら放置すると命にかかることもあります。ホルモンの関係で起こると言われています。この病気になったときの治療も結局は避妊手術をしておくのが賢明です。 猫ではまれですが、子宮の腫瘍にもなることがあります。

②卵巣の病気 卵巣の腫瘍です。

平均6,7歳で発生し、悪性のことも多く、手術しても余命が短いことも多いのです。

③乳腺の病気

こちらは乳腺と言われるおっぱいにできる腫瘍です。この腫瘍は9割程度が悪性なので、摘出手術をしてもその後も経過が悪いことが多く、さらに進行すればさまざまな臓器に転移し命を脅かします。

以上説明した病気は避妊手術すれば、0とは言えませんが、大幅に予防できるため、やはり避妊手術をすることをぜひおススメします。 そして、病気を防ぐ以外にも、避妊手術には猫ちゃんと暮らす上でのメリットがあるのです。

病気を防ぐ以外のメリットって…?

①尿のマーキングが防げる

いろいろな場所(トイレではないところ)でおしっこをしてしまう。飼い主にとってはとても困った行為がすべてではありませんが、防げる可能性があります。

②発情行動をなくせる

発情行動と一言で言っても、猫にはいろいろな行動の特徴があります。具体的には、奇声に似た鳴き声を発しながら、頭を身近なものにすりつけます。かがんで腰を低くして足踏みをし、しっぽを左右どちらかによけて交尾を促す姿勢をとります。さらに床をころげまわったりも発情行動です。避妊手術を行うことで、100%とはいえないまでも、一緒に暮らす上で大変になってしまう問題を防ぎやすくすることができるのです。

以上の病気以外のメリットがあります。

まとめ

これまで様々な避妊手術のメリットを述べてきました。 もちろん避妊手術は全身麻酔でお腹を開けてするものですから、リスクがあります。また、太りやすくなるという一面もあるのでそれらのことをよく理解して挑む必要があります。 でも少々のデメリットをもってしても猫ちゃんと幸せに暮らすメリットに繋がることが断然大きいため、万全の体制で避妊手術を行っていきましょう!

 
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