犬を数匹、何匹も飼っている方は多いと思います。
何匹も飼う・多頭飼いをすると、犬同士で遊べたり競争したりすることで、犬自身もストレス発散になり楽しく生活できることも多いでしょう。
犬の飼い方として、多頭飼いは飼い主さんたちの夢でもあると思います。
そんな犬の飼い方をされている飼主さんで
その犬たちの去勢・避妊手術をしていない場合、どのような事態になるかご存知でしょうか?
交配・妊娠してしまう

当たり前ですが、避妊・去勢手術していない犬同士では、交配・妊娠してしまう可能性は十分にあります。
性成熟した、およそ6ヵ月齢以上のオス犬・メス犬が交配・交尾してしまった場合、妊娠する場合があります。
犬の交配は、飼い主が1時間見てない間にしてしまった場合もある!?
犬の交配は数分で終わることはほぼなく、30分~1時間かかることが多いでしょう。
そのため、オスとメスの犬を1~2時間おいて出かけた場合、その間に交配が終わっていたということもありえます。
もしくは「数分目を離したすきに妊娠したかもしれない」という不安がある方もいるようですが、その場合交配した可能性は低いでしょう。
ただ、少し目を離した後、オスとメスがお尻を突き合わした形(犬同士は反対方向を向き、お尻がくっついているような状態)をしていた場合は、交配をしてしまい終盤にさしかかっている状態で妊娠してしまう可能性があります。この様子は犬に特徴的で、交尾の終盤はオス犬の陰茎が一定時間取れないようにメス犬の膣にひっかかり、お尻を突き合わせたような状態になります。
犬に妊娠してほしい場合でも、リスクがあります。
上記は予定外の妊娠について注意を記載しましたが、自分の犬の子供がほしいと思う飼い主さんも少なくありません。
かわいい仔犬を育てたいという気持ちもわかります。
しかし、妊娠・出産にはリスクがある場合もあります。
多くある問題は、頭が大きめの犬種(フレンチブルドック、パグ、チワワなど)を交配させてしまい、出産時に産道を仔犬が通れず難産になる場合です。もしくは母犬が父犬と比べ明らかに小柄の場合も難産の可能性があります。難産の可能性が高ければ、帝王切開をしなくてはならないこともしばしばです。
難産になると親犬の状態も悪化する場合もありますので、交配を考えている飼い主さんはよく考えてから交配させ、交配・出産について不安な場合は早い段階で動物病院に相談しましょう。
まとめ
犬の妊娠も人と同様、絶対に妊娠すると言い切れませんが、
もし妊娠を望まないのであれば、オス犬の去勢手術かメス犬の避妊手術か、もしくはどちらも行うことをお薦めします。
また、記載した内容は一般的なもので個体差で違いもありますので、心配なことがあればかかりつけに相談してくださいね。