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避妊手術と肥満の関係

2017.09.11
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避妊・去勢後に犬が太ると聞いたことがある方は多いと思います。それを聞いて、手術をためらうこともあるようです。 確かに、太ると、色々な病気になる可能性もありますし、心配ですよね。 実際はどうなのか? 私個人の意見としては、手術をした仔の半分以上は太ることが多いでしょう。しかし、きちんと手術後に管理してあげれば、太ることは予防できます。 なぜ太ってしまうのか?そして、対処方法について、それらをご説明していきましょう。

手術した後は犬の消費エネルギーが減るから。

手術をするまでは、生殖器から分泌される男性ホルモン・女性ホルモンの影響で生殖行動を行っていた身体が、避妊・去勢手術をしたことによって、当たり前ですが生殖行動をしなくなります。 そして、そのなくなった生殖行動に使われていたエネルギーも消費されなくなります。 手術後も、その前の生活と変わらない食事生活を続けていると、消費されなくなったエネルギーの分、太ってしまいます。 生殖行動に費やしていたエネルギーは思いのほか、多いようです。

手術した時期が1歳以上であれば、代謝も落ちていくから

避妊手術とは関係なく、犬も年を重ねていくと、人間と同じく代謝が落ちていきます。 1歳までは成長期とされ、代謝もよくエネルギー消費をしっかりしてくれます。 しかし、1歳以上になり、徐々に代謝は落ちていき、とくに7歳以上の高齢期になると、様々な体の変化と合わせて、代謝はさらに落ちるでしょう。そんな時期に一緒に避妊手術を行うとさらにエネルギーの消費量は落ち、さらに肥満につながるのです。 その体の変化を気にせず、若いころと同じようなカロリーが高いフード、おやつを与えていたら、やっぱり体重は徐々に増えていくでしょう。

手術した後に性格がおとなしくなるから。 

避妊・去勢手術をした後は、個体差もありますが、性格が穏やかにおとなしくなる仔がいます。 その仔たちの場合、いままで元気すぎるくらいに走り回ったり、吠えたりしていた生活が、静かに過ごし、ゆっくりと寝ることが多くなる生活になると、いやでも消費エネルギーが減ります。 例えるなら、いままで毎日ランニングとしていた人が、毎日のウォーキングになれば、大分と運動量が減ったことになりますよね。そんな人が以前と同じ高カロリーの食事を続ければ、そりゃあ太りますよ。

対処方法

上記に何度も言いましたが、フードの量と内容の変更を検討しましょう。 避妊・去勢手術した後は、いままでのフードよりも、少し低カロリーになるように、量を減らしたり、カロリーの少ないフードに変更しましょう。 しかし、ただやみくもにフードの内容を変えることはしないようにしましょう!急にフードが減ったり、フードのメーカーが変わると、犬も気づき嫌がったりストレスを感じます。 減らすなら、フードの量を測って、少しずつ1g~2gと、毎日ほんの少しずつ。フードを変更するなら、今まで食べていたフード9割・これから変えたいフードを1割から始め、その後毎日徐々に割合を変えていき、少しずつ慣らしていきましょう。

まとめ

手術した後に、全員が太るわけではありません。体質によって、まったく体型が変わらない犬も存在します。 上記のフードの変更は焦らず、手術後に体重が増えてきた、体型が太ってきたなどがみられたら、始めるといいでしょう。 体重・体型の変化があるのかわからない場合は、動物病院で獣医師に相談して、フードに内容について検討してみましょう。  
 
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