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【オス犬のしつけ】 去勢後は性格が変わるのか?

2016.01.01
オス犬の去勢
オス犬を飼い始めて、しつけをしているときに誰もがふと頭をよぎることがあると思います。 去勢をしたほうがいいのかな? 獣医師も含め、しつけ教室の先生やドッグトレーナーもほとんどの専門家が、しつけをする上では去勢は有効であるというのがおおよその意見です。 去勢後は性格が大人しくなり、飼い主の言うことを聞きやすくなるからというのがその理由です。 一方で、去勢をしても全く変わらなかったという飼い主様も多くいらっしゃいます。 果たしてどちらが正しいでしょうか? まず最初に言っておきますが、去勢後に性格が変わるか、もしくは変わらないということを証明した科学的なデータや根拠はありません。 今回述べることも一獣医師としてのあくまでも主観的な意見ですので、そうそうと思う方もいれば、うちはそうじゃなかったと思う方もいるかもしれません。 ですが、たいていの方はそうかもねと、共感してくれるとは思います。

何かしらの問題行動を起こす前に去勢をすると、大人しい性格がずっと続く

比較対象がないというのはとても難しく、実際同じ犬で同じ環境で、去勢をした場合と、しなかった場合を比べることがかなり難しいです。 「ほわっ」とした言い方になるかもしれませんが、大人しいオス犬を去勢した場合は、ずっとその大人しい性格が継続すると思います。

何かしら問題行動を起こした後で去勢した場合、その効果はあまり目立たない

人や他の犬に向かって吠える、威嚇する、モノを破壊するなど、実際の問題行動を起こしている犬に去勢を行い、見て取れるような効果がすぐにあったかというと、それはなかったと思います。 中にはちゃんと問題行動をしなくなる犬もいますが、その場合は飼い主様があきらめることなく、トレーニングをしているケースほとんどだと思います。 犬のトレーニング きっちりとしたトレーニングを行っても、人に危害を加えるなど、実生活に影響を与える場合は薬物療法などを併用することもあります。 ちなみに、一昔前では、こういった薬物療法は飼い主様によっては非常に抵抗がありましたが、最近は人のほうでも薬物療法は一般的になりつつあるので、希望される飼い主様は昔よりも多くなったと思います。

去勢後にかえって人間不信になった。狂暴になって人をかむようになった。

稀ですが、こういうケースも年間に何件かあります。 何が直接の原因かはわかりませんが、信頼していた人間に裏切られたという思いがそうしているのかもしれません。 ただ、私の感覚としては、犬種に大きく依存していると思います。 日本犬、飼い主様に依存性の強い小型犬、特にチワワとパピヨンはこういったことを耳にするケースが他の犬種に比べて多いように思えます。

去勢をしなければ、性格が変わらないのか?

去勢をしなければ、性格が変わるかどうかは、正直に言って飼い主様次第ではと思います。 良い悪いではなく、環境が性格に与える影響は大きいと思います。 環境の影響が大きい そもそも去勢をご希望されない飼い主様は、飼ってらっしゃる犬に去勢をしない犬のイメージを持っていることも多く、それに影響され犬自体もだんだんとそのイメージに近づいていくのではないでしょうか?

まとめ

結論を言うと、しつけという面で考えるのであれば去勢はしたほうが良いと思います。 私が考えるに、去勢は犬の性格を変える1つの要因ではあるとは思いますが、人間も含めてその性格形成には環境要因、遺伝的な要因、食生活などの栄養的な要因など色々な要因が絡んできます。 去勢だけ行えば自分の理想とする性格に変わるかと言えば、決してそうはなりません。 諦めないトレーニングを行わなければ、問題となっている行動を矯正することは不可能でしょう。 自分の思いを他人に伝え実行してもらうことは、人間でさえ大変なことです。 相手が犬であれば、なおさらだと思います。 大切なのは、せっかく犬を飼うのであれば、しつけもその楽しみの一つだと思って、楽しみながらしていただきたいなと思います。
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