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犬の避妊手術。失敗しないための5つの心得。  

2017.05.22
メス犬の避妊
人生に失敗はつきものという言葉がありますが、できるだけ失敗はしたくはないものです。 話は強引かもしれませんが、特に避妊手術のような、もし間違いが起こった時には取り返しがつかなくなるようなことに関しては、絶対に失敗をしたくはありません。 医療に絶対にはないとよく言いますが、できるだけ絶対の状態にしておきたいところ。 今回は犬の避妊手術をする時に、できるだけ安全に行うための心得のようなものをお話したいと思います。

避妊の時期をしっかり決める

避妊を行う時期はかなり重要です。 あまりにも若齢の場合や高齢の場合は麻酔のリスクが非常に高くなることもあります。 また、元気のいい成犬でも、何回か発情を経験した後に手術を行った際の乳腺腫瘍の予防効果は著しく低下します。 理想の時期は生後6カ月あたりの発情期前から2回目の発情前が適切な時期だと一般的には言われていますので、その時期に行うのが1番失敗がないと思います。

術前の検査はしっかりやろう

避妊手術自体はそれほど難易度が高い手術ではありませんが、全身麻酔を使用するという点では、ほかの手術をリスクは同等だと思います。 当然のことながら手術当日にいきなり麻酔をかけるのはあまりお勧めしません。 一般的には若くて元気な犬であれば、血液検査で肝臓、腎臓の機能を確認しておけば十分だとは思いますが、特定の犬種では胸部のレントゲンや、肝臓の精査などを行った方がいい場合もあります。 事前に臓器の機能が低下していることがわかっていれば、術前に治療することにより麻酔のリスクを下げることが出来ます。 検査の実施する内容によって、料金はかなり異なりますので、よく担当の獣医師とご相談して頂くのがいいと思います。

絶飲絶食は忘れないように

麻酔をかけると意識や痛みがなくなるだけでなく、色々な生体反応、反射が消失していきます。 特に咽頭反射と言って、器官によだれや吐物が入らないような反射も消失するため、術前に食事をしていると、嘔吐があった際その吐物により器官が閉塞する危険性があります。 推奨されるのは術前から12時間の絶食と3時間の絶飲が必要であると言われています。 たまに多頭飼育をしているので絶食が不可能と言う方もいらっしゃいますが、前日からのお預かりなどをお勧めします。

術後に調子を崩すことがあることを知っておく

避妊手術とは言えども手術です。 手術を行うということは、生体に与えるダメージは非常に大きいものだと思います。 したがって、術後、退院した後に食欲不振や下痢、吐き気、血尿などが出る場合もあります。 術後のこういった症状はあまり治療を必要とせず、時間とともに回復していくことがほとんどですので、必要以上に過敏になることはないと思います。 まずはしっかり休養をさせ、体と心を落ち着かせられるような環境を、術後に作ることだけを心がけてください。

太らさないように気を付ける

術後に太りやすくなる傾向があるので、もちろん術後の食事の管理などは必要なのですが、術前からの肥満は、手術のリスクを思いのほかに押し上げることになります。 まず、麻酔の代謝が非常に悪くなるので、麻酔のリスクが高くなります。 とくに麻酔からの覚醒が極端に悪くなるので、もとから肥満犬は心肺機能が低下しているところにさらに負荷をかける形になるので、思わぬ麻酔事故が起こる可能性があります。 また、手術の手技にも影響が出ます。 腹腔内脂肪が多い手術は、技術的に難しいことが多く、また出血を伴うケースもあるため、病院によっては肥満による別料金を設定しているところもあります。 若くして肥満になることはあまりないのですが、人間と同じで栄養過多による肥満は少しずつ増えていますので、頭の中に入れておくとよいでしょう。

まとめ

結局のところ、手術は人のかかわるところなので、人為的な失敗が全くないというわけにはいきません。 問題はどうやって「0」に近づけるかが問題なので、上記のことが避妊手術を考えている飼い主様のご参考になればと思っています。
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