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感染症にかかったことのある猫は気をつけて!避妊手術で注意すべきリスクポイント。

2017.04.10
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猫にはいわゆる「ネコ風邪」と呼ばれる、感染症があることをご存知の方も多いと思います。 ですが、この「ネコ風邪」、避妊手術することにおいてどう問題になるのでしょうか? ご存知ない方のために、今回はこの感染症についてご説明したいと思います。

小さい頃に風邪のような症状があったら注意!

「ネコ風邪」と言われている疾患は複数の原因が存在しています。
  • 猫伝染性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫クラミジア感染症
実際に多く見られているのは主にこの3つの疾患ですね。 これらは母猫から産まれた頃から感染していることもあり、放っておくと非常に重症化しやすく、厄介です。その症状は、
  • 鼻汁を伴ったクシャミ
  • 結膜炎で目がしょぼつき、目ヤニが出る
  • ひどくなると眼球にも炎症が及び、目が白く見える
  • 発熱し元気がなくなる
  • 咳が出て、声が枯れる
仔猫だと目と鼻が大量の分泌物でグチャグチャになってしまうこともあり、ご飯が食べられなくなってしまうと一気に弱ってしまうので、こうなると非常に危険です。 動物病院で適切な治療を受ければ、その仔の体力や重症度によってゆるやかに回復していくはずですが、一度感染したヘルペスウイルスは体内に潜伏してしまうため、回復後も体調の変化によって軽い症状がぶり返す場合もあります。 また、重症化して危険な状態から回復した猫は、呼吸器に後遺症が見られることがあるのです。 この後遺症については次の項目でお話しします。

避妊手術は心肺機能に異常があるとハイリスク!

呼吸器の症状が一度重症化して回復した仔は、以下のような後遺症が見られることがあります。
  • 繰り返す鼻炎症状(常に鼻汁が出ている)
  • 部分的な無気肺(肺炎などの後遺症)
これは見た目でわかるものもあれば、レントゲンでしか分からないものもあります。 そのため、避妊手術など呼吸管理が必要な全身麻酔が必要なケースでは、正確に把握していないと手術リスクが非常に高まるのです。 上記の項目にあげた「無気肺」とは、いわゆる肺が潰れて機能しなくなったことを言い、その肺が再び使えるようになることはありません。人と同じく肺は右と左に分かれていますが、そのうちの一部でも換気できなくなると、安静時において問題がなくても麻酔時に循環機能が下がった場合に問題が出るのです。 自発呼吸による手術を行う場合は、酸素を身体中に行き渡らせる能力が落ちてしまい危険なので、 手術を行う前にはできる限り胸部レントゲン検査も受けられた方が良いと考えています。 検査を受けていれば事前に対策も取ることができるため、手術が可能な場合もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか? あなたの猫ちゃんが小さい頃に風邪をこじらせたことがあれば、避妊手術を受ける際には獣医さんにしっかりとその旨を伝えておくことが大切ですね。
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