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メス猫の避妊手術、日帰りと1泊以上のどちらが良い?

2016.09.14
メス猫の避妊

こんにちは。 猫ちゃんに避妊手術を受けさせるにあたっては、飼い主の心理として不安は尽きないですよね。 信頼できる獣医さんと出会ったとしても、やっぱり手術から無事に帰ってくるまでは心配。 きっとみなさんそうだと思います。 できる限り早く帰ってきてほしい。いや、でも、術後安定するまでの間は獣医さんのところで預かってもらったほうが安心かも? そんなお悩みを少しでも和らげるために、今回は手術における入院期間についてお話ししたいと思います。

そもそも避妊手術にはどの位の入院が必要なのか?

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避妊手術という外科的処置は、ご存知の方も多いと思いますが、開腹手術が必ず必要になります。 卵巣摘出もしくは卵巣と子宮を一緒に摘出するこの避妊手術は、お腹にメス(刃)を入れ、複雑かつ重要な血管をむやみに傷つけないよう最大限に注意しないといけない手術です。 そのため、術中や術後に出血が起こっていないかを「ある一定時間観察する」ことが必須となります。 もちろん個体差はありますが、基本的な判断としてその観察期間をどのくらい設定するかが各獣医師によって判断が異なってくるのです。 通常入院期間は3つのパターンに分けられます。 それは、「日帰り」「1泊」「2泊以上」です。 では次に、それぞれのメリットとデメリットをお話ししたいと思います。

日帰り手術のメリットとデメリット

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日帰り手術というのは、手術の当日病院に預けて、手術が終わったらその日のうちに退院、帰宅できるというものです。 日帰り手術といっても、手術後麻酔が覚めたらすぐに帰宅できる場合もあれば、夕方もしくは夜まで預けられる場合もあります。この時間については手術をした時間にもよりますが、 日帰り手術のメリットは、術後不安に感じているであろう猫ちゃんと自宅でゆっくり過ごすことができる点にあります。 猫を飼っている方にとっては共感できると思いますが、猫は自分の知らない場所にいることが不安でたまらないので、自分のテリトリーである自宅にいることが一番安心感を生むのです。これは術後の回復に影響するといっても過言ではありません。 またデメリットは、入院ケージの中にいるよりも安静が徹底できず、麻酔後でまだ体がふらつく中、いつもいけるはずの高台に乗ろうとして落ちてしまうなど思わぬ怪我をしてしまう可能性がある、という点です。 短時間であっても全身麻酔による手術を受けた場合、猫も飼い主も手術が終わって家にいれば日常生活を普段通り送れるのではないかという感覚に陥ってしまいます。きちんと安静管理されている方には失礼な話かもしれないのですが、事実として安静が不十分になってしまうケースがあるのです。 そのため、予測できない術後の状態悪化が引き起こされる場合もあるので注意が必要です。

1泊やそれ以上の入院のメリット、デメリットとは?

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今度は1泊以上の入院をした場合のメリットとデメリットについてお話しします。 まずメリットですが、病院の管理下で状態の変化に合わせて対処が可能であるという点と、入院ケージの中で絶対安静管理が可能であるという点です。獣医師の考え方や猫の性格にもよるのですが、基本的には1泊は入院させたほうが良いように感じています。 次に、入院におけるデメリットは、前述とやや重複しますが、慣れない環境下に置かれることでストレスの影響を多大に受け、食欲不振や排泄しないなどの生理的行動を拒否することがあるという点です。ご飯を食べない、オシッコやウンチの排泄を我慢するなどのストレス反応を示すことで、体力を消耗し術後の回復が若干遅れる可能性があります。また、稀なケースとして入院ケージの中で不安になり凶暴化して暴れ出してしまう子がいます。こういった場合はその時点で獣医師の判断で退院のため飼い主さんにお迎えに来てもらうこともあります。

まとめ

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いかがでしたか? これを読んで、病院からの提案にどのようにお願いしていくか、参考にしてみてはいかがでしょうか。きっと獣医さんも親身になって猫のことを考えてくれると思いますよ。

 
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