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男の子らしく遊ばせたいなら去勢手術をするべき⁉︎オス犬の遊びとマナー。

2016.08.19
オス犬の去勢

活発で遊びが大好きなオス犬と暮らすのであれば、「男の子らしく思いっきり走り回らせたい」と考えている方も多いはず。 しかし、どこでも自由に遊べるかというと街中ではそうもいきません。 公園でもノーリードやリードを長くしての運動はマナー違反。 また、嬉しさのあまり道路に飛び出したり、犬が苦手な人に飛びかかったりすれば、大きなトラブルへと発展しかねません。 そんな街中でも、犬がそれらを気にせず思いっきり遊べる場所が「ドッグラン」です。 でも、犬にとっても飼い主にとっても嬉しいドッグランは、それぞれの飼い主がきちんとマナーを守って利用するからこそ安全な場所です。 今回はそんなオス犬の遊びとマナーについてお話を致します。

他の飼い主に嫌がられるマナー違反 その1

犬のマウンティング

犬同士のお付き合いで飼い主に最も嫌われる行動の一つが「マウンティング」です。 前足でガッシリしがみついて、交尾の様に腰を振る犬の仕草。 この行動は性的な意味ももちろん大きいのですが、相手より優位にたっていることをアピールするための支配行動として行われる場合があります。 そのため、メス犬がオス犬に、オス犬がオス犬に…というマウンティングも起こりうるのです。 いくら去勢済みのオス犬でも、性的な意味の無いメス犬であろうとも、この行為はマナー違反とされます。 せっかく楽しく遊びに来たドッグランで、自分の愛犬が他の犬に追いかけ回され、マウンティングをされているのは気分の良いものではありません。

他の飼い主に嫌がられるマナー違反その2

威嚇する犬

もう一つ嫌がられる犬の行動が「威嚇・攻撃行動」です。 これも、オス犬だけにみられる行動ではありませんが、やはり未去勢のオス犬で強くみられる傾向があります。 加えて、犬種的な原因、もともとの性格の問題というのも大きいと思われます。 ちなみに、動物病院には「他の犬に噛まれた」という犬たちはしばしば来院されます。 耳が裂けてしまったり、背中に大きな穴が空いてしまったり…皮膚の縫合や骨折の手術が必要になる場合も少なくありません。 こういった飼い主の心情は決して穏やかではないでしょう。

去勢手術でのマナー向上

ヒート中(生理中)のメス犬は通常ドッグランの利用は禁止。 マウンティングも先程お話したように、性的意味が全てではありません。 つまり、先にお伝えしておかなくてはいけないのは、去勢手術はオス犬の全ての問題行動を解決できる訳ではないという事です。 それでも、やはり早期での去勢手術をすることは、遊びの上でのマナー向上に繋がることでしょう。 例えば、未去勢のオス犬 は、ドッグランにヒート中のメス犬がいなくても、遠くのメス犬の臭いや尿の臭いに興奮することもあります。 いつもよりそわそわしたり、イライラしたりしている犬が、思いがけない行動に出てしまうかもしれません。 また、攻撃行動やマウンティングについては、習慣化する前に去勢手術を行うことで、コントロールしやすくなる場合もあります。 確かに、去勢手術は性格全てを決める訳ではないですし、必ずしなくてはいけないものではありません。 しかし、支配欲や攻撃感情のコントロールがしやすくなれば、お付き合いでのトラブル予防には大きく役立つことでしょう。

まとめ 自由に遊ぶために

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最も大切なのは自分の犬から目を離さないことです。 「〇〇ちゃんなら大丈夫」と思わない。 マウンティングなどのマナー違反はないか? 他の犬に対して威嚇などの行動はとっていないか? 愛犬は自由に遊ばせていても、犬の様子は飼い主が常にしっかり観察するようにして下さい。 また、去勢手術も上手なお付き合いの手段の一つです。 性欲や支配欲というのもオス犬にとっては自然な感情。 でも、これは他の犬と遊ぶ中では、飼い主が制御しなくてはいけないことです。 そういった意味では、これらの感情は自由に遊ぶことの妨げになるかもしれません。 考え方は様々ですが、「できる限り自由に遊べるように」去勢手術という不自由を選ぶのも、 また間違いではないと思います。

 
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