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オス猫の精巣がない!?【停留精巣・陰睾丸について】

2016.07.25
オス猫の去勢
オス猫を飼い始めは、しっぽがピーンと立っているときに垣間見える、まんまるとした睾丸がカワイイと思うこともありますよね。 肛門の下に存在する二つのプリッとした睾丸。 好みによるとは思いますが、わたしは好きです。 そんな睾丸が一つなかったり、二つともないなんてことがあるということをご存知でしょうか? 去勢手術もしていないくて、もちろんメス猫でもないのに、「睾丸≒精巣がない」という状況は問題があります。

停留精巣もしくは陰睾丸と呼びます

まず、上記に記したことは、わかりやすく「睾丸がない」とお伝えしましたが、正確には「睾丸の皮膚の中に精巣が降りてきていない」ということです。 それを停留精巣(ていりゅうせいそう)もしくは陰睾丸(いんこうがん)と言います。 もともとはお腹にあった精巣が成長とともに股の部分を通って、睾丸の中まで移動してきます。 この成長がうまくいかないと、お腹の中に精巣がとどまってしまったり、股の皮膚の下の所で止まってしまったりするのです。

精巣が降りてくるのは生後1ヵ月以内

仔猫 本来、正常に精巣が睾丸の中に降りてくるのは、生後約20日と言われています。 そのため、生まれた直後はまだ精巣はさわれませんが、3週間も経つと、小さい米粒大の精巣がさわれるようになるでしょう。 しくみは、猫の発育ともに、精巣と睾丸をつなぐ精巣導帯というものが縮んでいくことで起こるようです。

停留精巣はどうなるの?

寝る猫 もし、自分のうちのオス猫が生後2・3か月経っていても精巣がなかったら? それは、ほぼ停留精巣でしょう(きちんと獣医師に確認してもらってくださいね!)。 一つだけ睾丸に精巣が降りていたら、片側停留精巣。 どちらも降りていなかったら、両側停留精巣と呼びます。 一つでも二つでもなくても、猫本人は痛みなどなく、まったく気にしないです。 個体差もあると思いますが、片側の場合は生殖活動に問題はありませんので、交配は可能でしょう。 ここまでは、停留精巣を楽観視してしまう情報ですが、 コワい事は、 年をとって高齢になったころに、お腹や股に残っている精巣が腫瘍化するケースがあるという事です。

治療は去勢手術!

運のいい仔は、数か月待ってひょんなときに精巣が降りてきた!という場合もありますが、大半が待っても降りてこないことが多いように感じます。 正常な猫が去勢手術ができるようになるのは、生後約6ヶ月齢くらいからです。 その時点で精巣が降りてない猫は数か月様子をうかがって、1歳くらいまで経過をみることが多いでしょう。 様子をみても降りてこない場合、停留精巣の治療として、去勢手術をおすすめします。 降りている精巣の方は、通常通りに睾丸近くに切開を入れて摘出し、お腹にある場合はお腹を、股にある場合は股を切開して取り出してくる、去勢手術です。 ただ、降りてきていない精巣は成長が遅れとっても小さくて、切る前にお腹にあるのか、股にあるのかわからない場合も多いので、まず股の皮膚の下を探してなかったら、お腹を切るという手術方法になります。

まとめ

猫仲良し もう少し成長して成猫になってから手術を考えようかな。 と思っているあなた! 高齢での麻酔のリスクもありますし、腫瘍になってからでは転移していたりと遅い場合があります。 できれば、若いうちに手術を考えましょう。 治療・予防ができる病気です、まずは動物病院に相談してみましょう。  
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