スタッフブログ

HOME > スタッフブログ > 犬猫のペット保険って必要?補償内容・免責・窓口精算をわかりやすく解説

犬猫のペット保険って必要?補償内容・免責・窓口精算をわかりやすく解説

2025.11.28
犬の話猫の話

「ペット保険って本当に入った方がいいの?」「どうやって使うのか分からない」そんな疑問を抱く飼い主様は少なくありません。特に愛犬・愛猫が元気なうちは、「まだ早いかも」と感じることもあるかもしれません。

しかし、動物の医療費は人間と異なり、基本的に全額自己負担です。いざというときに治療費の高さに驚かれる飼い主様も多く、そうした場面で「ペット保険に入っておけば良かった」と後悔する声も耳にします。

一方で、十分な備えがあるご家庭にとっては、必ずしも加入が不可欠とは限りません。ペット保険の必要性は、飼い主様の生活スタイルや経済状況、リスクへの考え方によって大きく変わります。

そこで今回は、ペット保険の基本から選び方・使い方までをわかりやすくご紹介します。

■目次

 

ペット保険ってどういうもの?


ペット保険とは、犬や猫がケガや病気で診察・治療を受けた際に、その費用の一部を補償してくれる民間の保険制度です。あくまで任意加入ですが、加入しておくことで高額な治療費に対する備えができ、より良い治療の選択肢を持ちやすくなります。

補償の対象は保険会社によって異なりますが、一般的には以下の3つが基本です。

・通院(外来診療)
・入院
・手術

ただし、「どの病気や処置が補償されるのか」は各社の条件によって異なるため、契約前にしっかりと内容を確認しておくことが重要です。

 

補償範囲と免責の考え方


ペット保険には「補償範囲」と「免責金額」の2つの重要な考え方があります。

〈補償範囲〉

「補償範囲」とは、どのような治療や処置が保険の対象になるかを指します。主に通院・入院・手術などが含まれますが、以下のような内容は補償外となることが多いです。

保険適用外になりやすいケースの一例
・ワクチン接種や健康診断などの予防医療
・ノミ・マダニ予防薬、フィラリア予防薬などの投薬
・去勢・避妊手術(予防目的の場合)
・先天性疾患(保険加入前に診断された病気)
・歯石除去など、美容や予防を目的とした処置
・妊娠・出産に関する処置
・自損行為や事故によるケガのうち、飼い主様の過失が問われる場合

〈免責金額〉

「免責金額」とは、保険が補償しない自己負担額のことで、「1回あたり◯円」「年間で◯円まで」など、保険商品ごとに設定されています。想定外の出費を防ぐためにも、契約前には免責内容もチェックしておくことが大切です。

 

窓口精算と後日請求の違いとは?


ペット保険には、病院での診療費を「どのタイミングで補償してもらえるか」という点にも違いがあります。主に以下の2種類の精算方法があります。

1.窓口精算タイプ
診療時に自己負担分のみを支払い、保険適用分はその場で差し引かれる仕組みです。人間の保険証のような感覚で利用できるため、手続きが簡単で人気があります。

2.後日請求タイプ
一度全額を支払ったあと、保険会社に申請することで一定額が払い戻される方式です。手間はかかりますが、保険会社の選択肢は広がります。

当院では、アニコム損保、アイペット損保、ペット&ファミリー損保など、一部の保険会社の窓口精算に対応しています。詳細は受付にてお気軽にお尋ねください。

 

ペット保険のメリットと注意点


保険に加入していることで、いざというときの安心感が大きく変わります。特に慢性疾患や外科的処置を要する病気の場合、継続的な通院や検査が必要になるため、保険の存在が治療の選択肢を広げる後押しになります。

〈メリット〉

思わぬ高額治療費の負担を軽減できる
「費用が心配だから」と治療を見送る不安が減る
通院を継続しやすくなるため、慢性疾患の管理がしやすい

ただし、すべての処置が補償されるわけではなく、内容は保険会社ごとに異なります。また、以下のような注意点にも気をつけましょう。

〈注意点〉

・年齢制限や持病による加入制限がある場合がある
・年齢とともに保険料が高くなる傾向がある
・補償割合や年間限度額、更新条件は保険ごとに違うため、複数の会社を比較する必要がある

「保険に入ったけれど、実際はあまり使えなかった」という声も少なくありません。契約内容をよく読み、家庭の事情や愛犬・愛猫のライフスタイルに合った保険を選ぶことが重要です。

 

どんなご家庭におすすめ?


ペット保険はどんなご家庭にも役立つ可能性がありますが、特に以下のようなケースでは加入を前向きに検討されるとよいでしょう。

愛犬・愛猫がまだ若く、将来のために備えておきたい方
複数頭を飼っていて、万一のときの費用が心配な方
皮膚病・心臓病・腎臓病などの慢性疾患がある、または発症リスクが高い犬猫と暮らしている方
「費用がネックで十分な治療ができなかった…」という状況を避けたい方
高度医療(CT検査・手術など)も含めて安心して治療を受けたいと考えている方

保険の利用頻度は予測できないものですが、「安心のための備え」として、検討する価値は十分にあります。

 

「保険に入らない」という選択肢もある


ペット保険には多くのメリットがある一方で、「絶対に入らないといけないもの」ではありません。

経済的に十分な備えがあり、医療費は自費で対応できるというご家庭もあります。

大切なのは、「備える方法は保険だけではない」と知ったうえで、ご自身の生活スタイルや価値観に合った選択をすることです。

 

よくある誤解・Q&A


Q. 若いからまだ必要ないのでは?
A. 若いうちに加入しておくことで、将来的に病気が見つかった際にも補償の対象になります。すでに発症してからでは加入できないことが多いため、元気なうちに備えることが重要です。

Q. ワクチンやトリミング費用も出るの?
A. 一般的に予防目的の処置(ワクチン、避妊去勢、トリミングなど)は補償対象外です。ただし、一部の保険には「予防補償特約」がついているものもあるため、保険会社に確認しましょう。

Q. 1回しか使わないと損?
A. 「万が一のための備え」という意味では、使う機会がなかったとしても、それは愛犬・愛猫が健康であった証とも言えます。また、突然の事故やケガは予測できません。

 

まとめ


ペット保険は、愛犬や愛猫の健康を守るうえで、飼い主様の強い味方となる存在です。補償内容や免責金額、支払い方法などの仕組みを理解し、自分にとって必要な条件を見極めながら選ぶことが大切です。

また、すでに加入されている方も、保険内容を定期的に見直すことで、より適したサポートが受けられる場合があります。
保険の使い方や診療費のことなど、不安なことがあればいつでもお気軽に、当院までご相談ください。

 

光が丘動物病院グループ
東京都練馬区に本院を置き、東京都内、埼玉県で4つの動物病院を運営しています
お問い合わせはこちら

■分院名をクリックすると各院のページに遷移します
練馬本院(東京都練馬区)
川口グリーンクリニック(埼玉県川口市)
とくまるクリニック(東京都板橋区)
月島クリニック(東京都中央区)

 
TOPへ戻る