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犬・猫の歯みがきが続く!? 初心者でもできる“7日間導入プラン”

2026.04.10
犬の話猫の話

「歯みがきをしようとしたら嫌がって逃げてしまった」「口元に触るだけで嫌がるので続かない」このようなお悩みは、実はとても多くの飼い主様が感じています。

歯みがきが続かない理由の多くは「やり方が悪い」わけではありません。
最初から歯ブラシを使おうとしたり、しっかり磨こうと頑張りすぎてしまったりすることで、愛犬・愛猫にとって“嫌な経験”になってしまうことが原因です。

歯みがきは、最初から完璧にできる必要はありません。むしろ大切なのは「嫌がらずに受け入れてもらうこと」です。

そこで今回は、犬や猫が嫌がらずに歯みがきを受け入れてくれるようになる“7日間の導入プラン”と、無理なく続けるためのコツをご紹介します。

■目次

 

なぜ歯みがきが大切なの?


犬や猫の口の中では、食べかすや細菌が集まって「歯垢(プラーク)」がつくられます。
この歯垢をそのままにしておくと、少しずつ固まり「歯石」へと変わっていきます。

実は、犬や猫は歯垢が歯石に変わるスピードが人間よりもかなり速く、約3〜5倍ほどの速さで進むといわれています。
そのため、早い場合はわずか3日ほどで歯石が形成されることもあります。

そして、歯石がついた状態が続くと、歯ぐきに炎症が起こり、歯周病へと進行していきます。

歯周病になると、次のような変化が見られることがあります。

・口臭が強くなる
・歯ぐきが腫れる、出血する
・痛みでフードを食べにくくなる
・食欲が落ちる

さらに進行すると、細菌が血液を通じて全身に影響を及ぼすこともあり、心臓や腎臓などの臓器に負担がかかることもあります。

▼歯周病についてはこちらで解説しています

 

こうしたトラブルを防ぐために大切なのが「歯みがき」です。

 

歯みがきを嫌がる理由|うまくいかない3つの原因


歯みがきがうまくいかない背景には、いくつか共通した原因があります。

1. いきなり歯ブラシを使ってしまう
まず多いのが、いきなり歯ブラシを使ってしまうことです。
慣れていない状態で異物を口に入れられると、犬や猫は強い違和感や恐怖を感じてしまいます。そのため、最初から歯ブラシを使うと「嫌なこと」として覚えてしまいやすくなります。

2. 口を無理に開けようとしてしまう
次に、口を無理に開けようとしてしまうことです。
押さえつけられたり、無理に触られたりすると「怖い」「嫌だ」という印象が残り、次からさらに拒否が強くなってしまいます

3. 体を固定しすぎてしまう
さらに、体をしっかり押さえて動けないようにしてしまうことも、逆効果になりやすいです。
動きを制限されることでストレスがかかり、歯みがきそのものが嫌な時間になってしまいます

こうした失敗を防ぐためには、次のような考え方が大切です。

・いきなり歯ブラシを使わない
・まずは口まわりに触れることから少しずつ慣らす
・嫌がる前に終わらせる

 

歯みがき前に知っておきたい準備とコツ


歯みがきを始める前に、環境やタイミングを整えておくことも重要です。

たとえば、遊んだあとやリラックスしているタイミングは、比較的受け入れてもらいやすいことがあります。
反対に、興奮しているときやお腹が空いて落ち着かないときは、無理に行わず、別のタイミングにするほうがうまくいきやすいです。

また、姿勢も大切です。
正面から向き合うよりも、後ろから包み込むように抱いて、歯ブラシも後ろから近づけるとスムーズです。

さらに、ご褒美をうまく使うことで「歯みがき=いいことがある」と覚えてもらいやすくなります。

使うアイテムも、最初から歯ブラシにこだわる必要はありません。はじめは指や歯磨きシートで口元に触れることから始めて、慣れてきたら少しずつ歯ブラシに進んでいくイメージで大丈夫です。

 

無理なく始める|歯みがき7日間導入プラン


歯みがきは、短期間で一気にできるようになるものではありません。
大切なのは、焦らず少しずつ慣れてもらうことです。まずは1週間を目安に、段階的に進めていきましょう。

進め方の一例は、次の通りです。

〈1〜2日目〉
まずは、口まわりに触れられることに慣れてもらう段階です。
軽く口元に触れて、嫌がらなければすぐに褒めて終わります。この時点では、無理に口を開ける必要はありません。

〈3〜4日目〉
次は、歯や歯ぐきに軽く触れる練習です。
指でやさしく触れ、短時間で終わらせることを意識しましょう。少しでも受け入れられたら、その都度しっかり褒めてあげることが大切です。

〈5〜6日目〉
歯磨きシートや指を使って、歯の表面を軽くこする練習に進みます。
最初は前歯など触れやすい場所から始めて、奥歯は慣れてから少しずつ進めていけば大丈夫です。

〈7日目〉
歯ブラシにチャレンジしてみます。
ただし、すべての歯を磨く必要はありません。できる範囲で終わらせ「歯みがきができた」という成功体験を大切にしましょう。

このステップで最も大切なのは「しっかり磨くこと」よりも、まず慣れることです。
1回が数秒でも問題ありません。短時間でも毎日少しずつ続けることで、徐々に受け入れてくれるようになります。

▼歯磨きのコツについてはこちらでも解説しています

 

よくある悩みQ&A


Q1. どうしても嫌がってしまいます。無理に続けたほうがいいですか?

A. 無理に続けなくて大丈夫です。
嫌がるときは、歯ブラシを使う前の段階に戻り、口元に触れる練習からやり直しましょう。大切なのは「嫌な時間」にしないことです。

Q2. 奥歯までうまく磨けません。前歯だけでも意味はありますか?
A. はい、前歯だけでも意味はあります。
最初から全部磨こうとせず、触らせてくれる場所から始めることが大切です。慣れてくると、少しずつ奥歯まで進められることもあります。

Q3. 毎日できません。週に数回でも大丈夫ですか?
A. はい、週に数回でも大丈夫です。
理想は毎日ですが、続けることの方が大切です。まずは「無理なく続けられる頻度」を見つけることを意識してみてください。

Q4. 猫は特に難しいと聞きます。やはり無理でしょうか?
A. 猫は難しいことが多いですが、無理とは限りません。
短時間で終え、嫌がる前にやめるのがコツです。難しい場合は、デンタルケア製品や定期的な歯科チェックを併用しながら、その子に合った方法を探していきましょう。

Q5. うまくできない自分は、歯みがきに向いていないのでしょうか?
A. そんなことはありません。
最初から上手にできる方のほうが少ないです。少しずつ慣れていければ十分なので「できない=失敗」と思わなくて大丈夫です。

 

歯みがき以外のケアも活用する


歯みがきが難しい場合は、補助ケアとしてほかのデンタルケアを取り入れるのもひとつの方法です。

たとえば、デンタルフードやデンタルガム、サプリメントなどがあります。こうしたものは、歯垢の付着を抑えたり、口の中の環境を整えたりする助けになることがあります。

ただし、これらはあくまで補助的なケアであり、歯みがきの代わりになるものではありません。できる範囲で歯みがきと組み合わせながら取り入れていくのが理想です。

また、見た目には問題がなさそうでも、口の中では歯周病などが進んでいることがあります。定期的に動物病院で口の状態を確認してもらうことで、トラブルの早期発見にもつながります。

 

まとめ


歯みがきは、最初から上手にできることを目指さなくても大丈夫です。

大切なのは、少しずつ慣れてもらいながら、嫌がらない範囲で続けていくことです。小さな成功の積み重ねが「歯みがきができる習慣」につながっていきます。

もし「なかなかうまくいかない」「このやり方で合っているのか不安」と感じる場合は、無理をせずご相談ください。

当院では、日常のデンタルケアについても、飼い主様と一緒にその子に合った無理のない方法を考えていきます。

 

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最終更新:2026年4月

 
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