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脊髄梗塞

脊髄とは背骨の中を通り、脳からの電気信号を全身に伝える神経細胞の集合体です。

この脊髄の中を通っている血管が詰まってしまいその部分の脊髄へ栄養供給の低下と圧迫が起こり、結果的にその脊髄が神経支配している体の部分の麻痺を引き起こしてしまう病態を脊髄梗塞と言います。

脊髄梗塞は背骨の椎骨の間にあるクッション材のような役割をしている椎間板という物質(線維軟骨)もしくは椎間板に似た物質が血管系に入り、詰まってしまうと考えられており、原因はいまだ解明されていません。

好発犬種として、M・シュナウザーが多いと言われています。

脊髄梗塞の症状は?

脊髄梗塞の症状は前足もしくは後足の左右どちらかに力が入らない、発熱、立てない、歩けない等がみられます。診断には神経反射の検査を行いますが、他の脊髄疾患を除外するためにもMRI検査が必要となります。

脊髄梗塞の治療は?

脊髄梗塞の治療は、抗炎症剤のステロイドの投与、足の筋肉量の減少を防ぐためリハビリテーションを行います。

早期の治療であれば症状の改善がみられることもありますが、1か月以上症状の良化がみられない場合は、生涯麻痺が残ることが多いと言われています。

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