腫瘍ができた

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毛包上皮腫

毛包上皮腫は毛包全体が濃縮された、黄色で顆粒状の“チーズ様”物質で満たされた複数の小さな腫瘍です。

毛包上皮腫の原因は?

この腫瘍は良性あるいは悪性のどちらにもなることがあります。犬に発生が多く、猫にはあまり見られません。

毛包上皮腫はどの年齢でも発生することがありますが、一般的には中齢期以降によくみられます。バセット・ハウンド、アイリッシュ・セッター、スタンダード・ブードル、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、ゴールデン・レトリバーなどの多くの犬種で好発します。

腫瘍は体のどの部位にも発生しますが、背部、頚部、胸部、尾でよくみられます。

良性のものは皮内あるいは皮下における嚢胞として出現します。嚢胞の成長あるいは自傷により皮膚に潰瘍を形成することがあります。

毛包上皮腫の治療は?

治療は外科手術により行いますが、この腫瘍が1つでも認められる動物では別の部位にも発生することがあります。

悪性毛包上皮腫は良性の毛包上皮腫に比べて稀です。この腫瘍は皮膚表面に広がり、広範囲の炎症、組織壊死、線維症を引き起こします。これらの腫瘍が他の臓器に転移することはほとんどありません。

外科手術が通常の治療法です。手術の際、再発の機会を減らすために腫瘍の周りの組織も切除します。

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