腫瘍ができた

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悪性リンパ腫

悪性リンパ腫とはリンパ様細胞が異常に増殖することにより起こる病気です。

この病気は血中のリンパ球が癌化したり、脾臓・消化管・骨髄の中にあるリンパ組織、またはリンパ節に発生します。腫瘍細胞は種々の臓器に浸潤、増殖して機能障害を引き起こします。

この病気は1つのリンパ節または一連のリンパ節にとどまることもあれば、身体の他の領域にどんどん広がることもあります。この病気は進行性で時間がたっにつれて致命的になります。

リンパ腫の症状は病変の部位や拡がりによって異なります

多中心型

犬では最も一般的なタイプ(80%)。

下顎や脇の下、内股、膝裏など、体表のリンパ節に無痛性の腫脹が起こります。癌化したリンパ球は他の臓器へ転移することがあります。

消化器型

消化器系のリンパ節に発生。嘔吐や腹痛など、胃の不快感に関連した症状を示すことがあります。

皮膚型

皮膚に腫瘍性結節の形成や潰瘍が認められます。

縦隔型

胸腔内に発生します。胸腔内を圧迫したり、胸水貯留のため、呼吸困難などの症状を示します。

リンパ節外型

腎臓や中枢神経系、皮膚などに発生します。

 

リンパ腫と診断された場合、無治療での生存期間は4~6週間と言われています。治療の目的は病気の進行を抑えてやることと、できるだけ好ましくない副作用を抑えてやり、生命を伸ばしてやることです。

化学療法や摘出可能な腫瘍の外科的切除が最も効果的な治療法です。リンパ腫は全身性疾患であるため、治療法の中心は全身に効く治療方法である化学療法(抗癌剤)となります。

  • 単剤による化学療法
  • 多剤併用化学療法

作用機序の異なる薬剤を組み合わせる治療で、相乗効果や副作用を最小限に抑えることが可能となります。

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