腫瘍ができた

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乳腺腫瘍

犬の乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は雌犬の全腫瘍の約50%を占め、最もよく起こる腫瘍です。

母乳を生産する乳腺と呼ばれる腺組織に腫瘍が発生した状態です。

乳腺で分泌した乳汁を外部に出す乳頭(乳首)は通常左右5つずつ、合計10個ついています。(乳頭が4つや6つなどであっても異常というわけではありません。)

腫瘍はどの乳腺でも発生する可能性があり、単独で現れることもあれば、複数同時に現れることもあります。

症状としては乳腺のしこり以外に、胸やお腹を触ると嫌がる、乳腺が腫れている、乳頭から黄色や赤色の分泌物がみられる、腋の下や後ろ足の付け根が腫れているなど様々です。

悪性(癌)のものと良性のものがあり、およそ50%の乳腺腫瘍が悪性腫瘍です。さらにその悪性腫瘍のうち、癌細胞が早期の段階で血液やリンパの流れに乗って、リンパ節や肺などの臓器に転移するものが約50%といわれています。

好発年齢は8~10歳とされています。

腫瘍の発生と成長にはホルモンが影響するようです。

犬における乳腺腫瘍は未避妊の犬あるいは避妊手術が遅かった犬でもっともよく発生します。雄に発生することは極めて稀です。

猫の乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は猫で比較的よく起こります。猫の乳腺腫瘍の約80%が悪性腫瘍です。

猫の乳腺は通常左右4つずつ、合計8個ついていますが、乳腺腫瘍は腹部の乳腺にできやすい傾向があります。

腫瘍の大きさは様々で、早期に発見した場合は数ミリのこともありますが、進行するにつれて大きくなり、しばしば表面が潰瘍化して出血を伴うことがあります。

乳腺腫瘍は高齢の避妊していない猫にみられる場合がほとんどです。避妊手術をしてある猫は乳腺腫瘍のリスクを減少させますが、その予防効果は犬ほど正確にはわかっていません。

日頃からスキンシップをかねて猫のお腹を触って、小さなしこりや乳腺の腫れがないかチェックし、早期発見に役立てましょう。

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