椎間板脊椎炎(ついかんばんせきついえん)とは1つ以上の脊柱の骨とそれをつないでいる椎間板が感染をおこしたものです。
この感染は貫通創や脊椎周囲の感染がもとになりますが発生機序は不明なことが多く、膀胱炎や歯周炎などからの血中への細菌感染、体内を移動する植物のたね(のぎ)や他の異物が入ったことにより引き起こされると推察されています。
雌は雄の2倍発生が多いといわれています。
脊椎の骨や椎間板に感染が起こると痛みを伴い、脊髄に炎症を引き起こすようになります。症状は感染の程度や部位によって変化します。
また状態が悪化すると椎体の病的骨折や椎間板ヘルニアを併発することもあります。
神経学的症状は脊髄への圧迫あるいはまれに脊髄への感染の拡大により発生することがあります。
レントゲン検査において確認します。しかし初期にはレントゲンで確認できないこともあり、CTやMRI検査が必要になることもあります。
治療は基本的には内科療法です。症状は適切な抗生物質の使用により消失しますが、治療は少なくとも2ヶ月程度は継続しなくてはいけません。