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マイボーム腺腫(霰粒腫・さんりゅうしゅ)

マイボーム腺とは、上まぶたのふちにある皮脂腺のことです。

マイボーム腺腫とは?

マイボーム腺は油分を分泌し、まぶたの開閉の滑りをよくしたり、目の表面に油膜を作り涙の蒸発を防ぐ役割を担っています。マイボーム腺は上下のまぶたの開閉の刺激によって分泌されます。

マイボーム腺腫とは、そのマイボーム腺の油脂の分泌が滞り、たまった油脂に反応して肉芽が盛り上がって増殖した良性の腫瘍で、犬に最も多く見られる眼瞼の腫瘍です。

マイボーム腺腫の症状は?

マイボーム腺腫の症状として、まぶたのふちにできるものがある以外にそのできものが目の表面にあたっている場合は目をしょぼしょぼする、目ヤニが出るなどの角膜炎の症状もみられます。

マイボーム腺腫は大きさが目の表面にあたる程の大きさになり、不快感を感じるようであれば外科的切除を行います。

マイボーム腺の油脂の分泌低下を予防するためにも、まぶたを温める、人工的にまばたきを行うなどのケアを行いましょう。

マイボーム腺腫の症例

キャバリア12歳

以前より目にできものがあったが、最近になって涙、目ヤニが多くなってきた。

診察してみると上眼瞼の真ん中に1mmほどのイボが認められます。

持続的に角膜に接触していたことにより角膜に潰瘍ができてしまっていました。

角膜潰瘍を起こす原因がマイボーム腺腫ですので、これを切除しないと根本的な解決にはなりません。

この子はその後麻酔下で腫瘍の切除を行い、その2週間後には角膜潰瘍も完治しました。

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