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前十字靱帯断裂整復術

膝関節は体の関節の中で唯一筋肉がなく、靭帯のみで構成されている関節です。その為、過度な負荷がかかると様々な障害が出てきやすい関節です。前十字靭帯は膝関節の運動を過剰になるのを防ぐ役目をしており、損傷すると過度な可動域が生じるため、継続的な痛みが発生します。手術の方法は病院によって様々で、TPLO、TTA、Tight Rope法など色々ありますが、当院ではLateralSuture法を用います。

STEP 01
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ここからスタート

全身麻酔をかけて、剃毛し消毒を行います。

STEP 02
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傷はのこりません

メスで膝関節の皮膚を切皮します。

STEP 03
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切開も丁寧に

膝蓋靱帯と呼ばれる太ももからすねまで続く靭帯を、外側も内側も切開を入れていきます。

STEP 04
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準備完了

膝蓋靱帯とその靭帯が付着する脛骨粗面と呼ばれる膝の少し下の骨も露出させます。

STEP 05
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切れてない

別の犬の写真ですが、十字靱帯の写真です。これは正常な写真。

STEP 06
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切れてる

鉗子で挟んでいるのが、断裂してしまった前十字靱帯です。半月板と呼ばれる組織がその周辺にあるのですが、写真ではわかりにくくてすいません。半月板損傷まで進んでしまった場合、手術はより困難になります。

STEP 07
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ドリルで穴を

脛骨粗面にワイヤーを通す為の小さな穴を開けます。

STEP 08
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経験、技術が要ります

Lateral Suture法では、カーボン製のワイヤーを用いて前十字靭帯の機能と同じ機能を人工的に作り出します。いずれは切れて無くなってしまいますが、それまでに膝の関節は安定化します。まずはワイヤーを種子骨と呼ばれる膝の裏にある小さな骨にひっかけます。これがけっこう難しい。

STEP 09
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手探りですが

ワイヤーを引っ張って、ちゃんとした位置にワイヤーが掛かっているか確かめます。

STEP 10
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固定していきます

種子骨にうまくワイヤーがかかったことを確認したら、ワイヤーの一方を膝蓋靭帯の下に通します。

STEP 11
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穴に通します

先程ドリルで脛骨粗面に開けた穴にワイヤーを通していきます。

STEP 12
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結びます

ワイヤーを強く結び、膝を固定させます。この時膝は曲がらないように、かつワイヤーが緩まないように保持するため、執刀者だけでなく助手も大変です。

STEP 13
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ここも気がぬけません

手術の手技上、靭帯を切除しながら手術を進めるので、切除した靭帯は元の位置に戻るように縫い合わせます。

STEP 14
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縫合完了

縫合一つ一つも気が抜けません。これで完璧です。

STEP 15
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最後の仕上げ

とにかく早く治ってくれるよう、気持ちを込めて縫い合わせます。

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