消化器外科

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胃切開術

ペットが何か食べてしまったというのは意外と多いものです。
当院では内視鏡もありますが、全ての異物が内視鏡で摘出できるとは限りません。胃を切開しないと異物が取り除けないケースも多くあります。胃を切開したあとはしばらく絶飲絶食となりますので、数日入院となります。
異物グセは若い犬ではよくある事故です。ただ単に吐かせるだけで終わる場合もありますが、気をつけるに越したことはありません。

STEP 01

皮膚を切開

手術で切開する場所は鳩尾から大体おへそのあたりまでです。ちなみに術後の傷は目立ちません。

STEP 02
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胃が見えます

問題の胃が見えました。

STEP 03
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胃を引っ張ります

今回は鳥の骨を丸呑みしたということだったので、鳥の骨を胃の外から掴んで、胃と一緒に持ち上げます。

STEP 04
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胃に糸をかけます

支持糸といって、胃がお腹の中に落ちていかないように、胃の表面に糸をかけます。

STEP 05
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胃を切開します

出来るだけ、小さい切開で異物が取り除けるよう、異物の角度も考えながら胃を切開します。

STEP 06
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異物摘出

問題の鳥の骨を摘出するところです。しかし見事なまでの丸呑みです。

STEP 07
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胃を縫合

胃を縫合していきます。消化管というのは縫合に失敗すると、お腹の中に腸管内容物が漏れ出し、腹膜炎を起こしてしまうので、慎重に縫い合わせます。

STEP 08
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とにかく丁寧に

通常胃は2重に縫っていきます。まずは胃の粘膜を縫い合わせます。

STEP 09
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次に外側

粘膜が縫い終わったら、次は胃の外側を縫い合わせます。この時に縫合糸が出来るだけ表面に見えないようにします。術後の癒着を防ぐためです。丁寧に縫えば写真のように切開した部分もわからなくなります。

STEP 10
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閉腹

お腹を縫い合わせて終了です。2度目はないように気をつけましょう。

 

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