猫去勢の手術後、帰宅してからの5つの猫の様子

2020/08/01

こんにちは、副院長の執行です。

猫の去勢手術後、いつもとは違う猫の様子に不安になる方は多いと思います。

初めての経験だと、「このままで大丈夫なのかな?」と心配してしまいます。

これから去勢手術をする猫を飼っている飼い主さん、もしくは去勢手術をしてきて、まさに今不安に思っている飼い主のみなさん、手術後に起こりうるかもしれない猫の様子について把握しておきましょう。

(1)ずっと寝ている

オス猫の去勢手術は病院によって違いはありますが、手術後数時間で当日退院か、一泊入院することが多いです。

病院にいた滞在時間に関わらず、猫にとって、家の外で、かつ知らない人間、知らない場所で過ごすということは、ストレスがかかります。ましてや麻酔をして手術をした後の疲れは大きいでしょう。

術後の経過をみるための入院は大切なこと。だけど、入院している夜も慣れない場所に緊張してしまい眠ることができない猫もいるようです。

家に帰って十分に睡眠をとるということは、家に帰って安心しているということでしょう。

ずっと寝ている、元気がないという様子は、帰宅から数日、2・3日続くことがあります。

(2)食欲がない

帰宅してごはんをあげても食べない、食欲不振もよく飼い主様から相談される様子です。

これも上記のずっと寝ているという様子と同様に、手術の疲れ・入院のストレスが影響していることが多いでしょう。

これも数日、2・3日で食欲が出てくる場合が多いです。

猫も個体差があり、手術後の翌日の朝ごはんを病院でしっかり完食する仔もいますが、いつもガツガツ食べる仔が食べないというのは心配になりますよね。

(3)嘔吐・下痢

吐く、下痢をするという消化器症状は多いわけではないですが、帰宅後に症状が出ることがあります。

手術がうまくいかず、これらの症状を引き起こしたと思う飼い主様もいらっしゃいますが、去勢手術は睾丸(こうがん)や精巣(せいそう)周辺の手術です。基本はお腹を切り開いたり、腸管などの消化管をふれる手術ではないため、主に関連性はありません。

これらの症状もストレスなどで引き起こされます。

単発、数回吐く・軟便が出る程度であれば、家で様子をみてもいいでしょう。しかし、何度も、連日で症状が続くようでしたら、獣医師に相談しましょう。

ストレスが原因であっても、症状が悪化すると治りが遅くなり、猫本人の体力が消耗してしまいます。治療で猫の体が楽になるなら、薬を使ってあげることにこしたことがありません。

(4)術部をなめる

去勢手術後の傷口は、1cmに満たない程度の大きさで、まったく気にしないオス猫が多いでしょう。

しかし、まれに傷口をなめてしまう仔もいます。

体の毛づくろいの後に少しだけなめる程度であればいいですが、ずっと何分間もしつこく患部をなめるという状態はほっておくわけにはいきません。

猫の舌はザラザラと小さな突起がついている構造もあるため、なめ続けることで傷口の治りが遅くなります。

傷口は肛門・尿道が近いため、包帯をつけておくということはできないですが、エリザベスカラーを数日つけることで落ち着きますので、獣医師に相談しましょう。

(5)特になにも変わらず元気

個人的な意見として、半分のオス猫は家に帰っても、元気いっぱいはしゃいで、しっかりごはんも食べるという場合が多いと感じます。

猫の性格上、ナイーブな仔が多くストレスを感じやすい動物ですが、帰宅後も何も変わらない仔もいるようです。

 

まとめ

初めてのことだと、様子をみてもいいか迷うことが多いと思います。

猫も個体差があり、一概にも大丈夫とは言い切れません。

心配になったら、判断できなければ、いつでも獣医師に相談してくださいね。